映画愛が足りないブログ

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誕生日シンドローム(2021年製作の映画)上映時間:8分

視聴はこちらから(ディズニープラス)

評価【★★★☆☆】3.9/5点満点中

 

監督
 アフトン・コービン
脚本
 アフトン・コービン

 

あらすじ

 ジアは21歳の誕生日に姉とクラブに行くことになる。しかし、周りの大人たちと比べて自分はまだ子供だと思っている。そんな彼女はクラブで失敗ばかりしてしまい、自分を嫌いになってしまいトイレに閉じこもってしまう。そこに姉がやってきてジアを励ます。子供の頃の自分も含んで自分自身なのだと気づいたジアはさわやかな気持ちで踊りに戻るのでした。

 

総評

 齢30の自分にはかなり刺さった作品です。自分の幼さや失敗ばかりしてしまう自分に嫌気がさし、自信を持つことができない私はこの主人公ジアと同じでした。

ちょっと前まで子供だと思っていたのに、気づいたら少年の心のまま大人になってしまって、「こんなんで大人といってしまっていいのだろうか」という不安に対して本作は、それでいいのだとエールを送ってくれる作品です。

 大人だと思っていた姉もかつては子供でやらかしてしまっており、そんな経験も積んだうえでジアを励ましていることで、共感と励ましにジアだけでなく視聴者も心を動かされます。

 最後は、しっかりしていると思った周りの大人の中にもかつての子供時代が残っており、そんな自分を含めて大人になっていくのだという普遍的なテーマで完結します。8分の時間の中で、そんなメッセージを描き切るのはやはりさすがディズニーピクサーというべきでしょう。おすすめです。