映画愛が足りないブログ

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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)上映時間:138分

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評価【★★★☆☆】3.8/5点満点中

監督
 ジェームズ・マンゴールド
脚本
 スコット・フランク
 ジェームズ・マンゴールド
 マイケル・グリーン
出演者
 ヒュー・ジャックマン
 パトリック・スチュワート
 ダフネ・キーン  他…

 

あらすじ

 ミュータントがほぼ絶滅し荒廃した近未来。ローガンは治癒能力を失いつつあった。そんなローガンに年老いたチャールズ・エグゼビアが託した最後のミッションは、絶滅の危機にあるミュータントの唯一の希望となるローラという謎めいた少女を守ること。強大な武装組織の襲撃を逃れ、車で荒野を旅する3人の行く手には、想像を絶する運命が待ち受けていた。

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

総評

  デッドプール3にウルヴァリン役としてヒュー・ジャックマンが復帰するという事で、事実上の引退作であった本作を視聴しました。
 やはり傷ついた老人と子供の組み合わせは鉄板ですね。本作はそれまでのシリーズから近未来に舞台をかえています。病に侵され年老いたローガンが同じ能力を持つ少女ローラと出会い、少しずつ心境に変化が訪れ心を通わせていきます。
その過程が丁寧に描いていることで、単純な娯楽作品とは違う印象を与えてくれます。本作がX-MENシリーズであることを忘れてしまうほどです。

 ローガンだけでなくチャールズもまたアルツハイマーに侵され、能力が暴走するという設定になっています。この設定が良く、心理的支えでもあったチャールズが枷にもなっており本作に暗い影を落としています。その最期もまた、悲しい終わり方でした。
 
 本作はヒロイズムも徹底的に抑えられ描かれているのは暴力です。血生臭く陰惨な暴力の数々がローガンの苦悩につながっています。本作では「シェーン」が引用されていますが、その通りヒロイックだった主人公ローガンをダーティな存在へと変えています。
 本作で戦う敵の設定も良かったですね。ボロボロの体を引きずって治癒能力を失いつつある体を薬で補い、奮闘するウルヴァリンに自らの過去と対峙するかのような自身のクローンと戦わせるという設定で悲しさ倍増です。
 総じてイーストウッドの「グラン・トリノ」を観ているかのようなどこかサッパリとした感じとさみしさとが混じったような本作。アメコミ作品はシリーズを追わなくてはいけないものも多いですが、本作は一つの作品として完成されているので、この一本だけでも是非見ていただきたい作品になっています。おすすめです。

 

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)上映時間:124分

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評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中

監督
 ジェイソン・ライトマン
脚本
 ギル・キーナン
 ジェイソン・ライトマン
出演者
 ポール・ラッド
 マッケンナ・グレイス
 フィン・ウルフハード  他…

 

あらすじ

 都会での生活が苦しく、母と兄の3人で田舎町へと引っ越してきたフィービー。この町では、30年間にわたり原因不明の地震が頻発していた。祖父が遺した古びた屋敷で暮らし始めたフィービーは、リビングの床にほどこされた奇妙な仕掛けに気づく。さらに屋敷を探るフィービーが祖父の地下研究室で目にしたのは、見たことのないハイテク装備の数々だった。祖父がかつてゴーストだらけのニューヨークを救った《ゴーストバスターズ》の一員だったことを知ったフィービーだったが、床下でみつけた〈ゴーストトラップ〉と呼ばれる装置を誤って開封してしまう。それをきっかけに不気味な緑色の光が解き放たれ、町ではさらなる異変が起こり始める…。

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評

 言わずと知れたゴーストバスターズシリーズの最新作。非常にサッパリとした作品でした。

 フィービー役のマッケンナ・グレイスがかわいらしさと聡明さを併せ持つ魅力的なキャラクターを演じてくれています。現実的で科学を愛する少女が、いつしかお化けを信じる様になり、祖父の生きた証を追う物語へと発展させていっています。

 サイコに登場するモーテルかのような屋敷や新たにラジコンや銃座を設置したECTO-1など、背景や小道具も効いていました。

 一方で家族の物語に焦点を置きすぎたせいなのか、テンポはやや重く感じました。家族の会話等をもうちょっと削減して90~100分程度の映画になっていたら、より楽しく見れたかもしれません。

 とはいえ、文句はその程度はあとは子供たちが活躍し、古いファンには初代キャストが集合するというニクい演出もあり、十分楽しめる一作になっていると思います。夏休み映画としてどうぞご鑑賞下さい。

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)上映時間:101分

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評価【★★★★☆】4.0/5点満点中

監督
 アルフレッド・ヒッチコック
脚本
 レイモンド・チャンドラー
 チェンツイ・オルモンド
出演者
 ファーリー・グレンジャー
 ロバート・ウォーカー
 ルース・ローマン   他…

 

あらすじ

 テニス選手のガイは、列車で出会った青年・ブルーノから互いの邪魔者を殺す交換殺人を持ち掛けられる。相手にしないガイだったが、ブルーノは殺人を実行。アリバイがなく、警察から疑われるガイに、ブルーノは執拗に脅迫する。「次は君の番だ! 」と...。

総評

 「ブレット・トレイン」で列車映画を見たので見返したくなり鑑賞しました。ヒッチコックの代表作の一つである本作。やはり傑作でした。

 ヒッチコックの作り出すサスペンスは見た人が共犯者のような気持ちにさせられるところがあります。「サイコ」しかり本作しかり、今回は自分がやってもいない殺人の罪をかぶせられるかもしれない恐怖と対峙します。
 実際こんな乗客と相乗りになったら嫌だなぁという感じをロバート・ウォーカー演じるブルーノというキャラクターは体現しています。いきなり話しかけてきて、人の家庭時事情に土足で踏み込み、あまつさえ殺人計画を持ち寄り、嫌がってあしらったら本当に殺人を実行してしまうという恐ろしさ。また執拗に彼が付きまとうのも恐ろしかったですねぇ。ふと顔を上げるとそこに彼がいる。いるはずのない場所にまでも彼がいるという恐怖が本作をより面白くしています。

 終盤のテニスの試合のシーンは二重にハラハラさせてくれます。テニスの試合が早く終わらないといけないのに長引き、一方ブルーノはブルーノで、証拠品であるライターを溝に落としてしまいます。ブルーノが唯一動揺したシーンといっても過言ではないでしょう。果たしてどうなるのかとこちらも固唾をのんで見守る良い展開です。

 ハラハラとさせられる一方で暗くなりすぎないのは、主人公のガッツのある感じとヒロインの聡明さでしょうか。こういう作品の場合、一方がお荷物になることで主人公の孤独感を演出したりするものも多いですが、本作はヒロインが文字通り支えてくれます。また物語のキーとなる場所が遊園地というのもどこかコミカルな感じがありますね。最後の決戦も遊園地で締めるというのも一つの物語として納得感があります。

 総じてあっという間の101分間の乗車でした。次から次へと襲い掛かる緊張と緩和に揺られっぱなしです。さすがサスペンスの帝王といったところでしょう。Amazonプライムではあまり見放題対象にヒッチコック作品が入ることはないのですが、本作は数少ない作品の一つです。是非ご鑑賞下さい。

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)上映時間:136分

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評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中

監督
 ブラッドリー・クーパー
脚本
 ウィル・フェッターズ
 ブラッドリー・クーパー
出演者
 レディー・ガガ
 ブラッドリー・クーパー
 サム・エリオット
 アンソニー・ラモス   他…

 

あらすじ

 音楽業界での成功を夢見るアリーが、国民的ミュージシャンのジャクソンにその才能を見出され、華やかなショービジネスの世界で愛と挫折を経験しながらやがてスターへの階段を駆け上がっていく物語

総評

 ハリウッドの名作「スタァ誕生」を現代風にリメイク。監督は助演もしたブラッドリー・クーパー、主演をレディー・ガガが演じています。

 レディー・ガガを起用した一番の理由はやはりその歌声でしょう。自分に自信がなく、バーで歌声を披露するだけであったアリーがミュージシャンに見いだされるというプロットにおいて彼女の歌声はこの上なく説得力があります。特に本作を象徴する「シャロウ」を観客の前で披露するシーンは、その歌声に圧巻されます。

 相手役のブラッドリー・クーパーも良かったですね。彼が物語の準主人公といっても過言ではないでしょう。トップミュージシャンだけど飲んだくれという役を彼自身の歌声と演技で見事に表現しています。

 正直な話、プロット自体は王道で、そこまでの新鮮さを感じませんでしたが、終盤の展開でグイっと引き寄せられました。ここではネタバレになるのであえて書きませんが、アリーにとって大きな出来事が起き、それを胸に最後歌い上げます。その姿に思わず涙。本作の箔をグイっと上げていきます。

 総じてやや歌の力に頼りすぎている感は否めませんが、それで十分だと思わされるほどの歌声があり、「スター誕生」の名前に負けていない作品になっています。是非ご鑑賞下さい。

ミッキーの大演奏会(1935年制作) 上映時間:9分

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評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中

監督
 ウィルフレッド・ジャクソン
出演者
 クラレンス・ナッシュ

あらすじ

 公園でのミッキーたちによるバンド演奏会。ドナルドと竜巻によってメチャクチャになってしまう。

 

総評

 毎度のことながら楽しい絵作りに定評のあるディズニー。今回もウィリアムテル序曲の演奏が始まったと思ったらドナルドの演奏するオクラホマミキサー。釣られて仲間たちがドナルドに合わせてしまう所には思わずこちらもにっこり。その後のミッキーとドナルドの漫才の様なやりとりも微笑ましいですね。

曲が「嵐」に変わると、今度は竜巻が発生して周りはもちろんミッキーたちまでも飲み込んでいきます。それでもなお演奏を続けるミッキーたち竜巻に巻かれながら最後まで演奏を続けフィナーレとなります。

気づいた時には観客はドナルド1人だけ。いつものガラガラ声で拍手を送り茶化すドナルドはバンドメンバーから顰蹙を買う所で物語は終わります。

約10分程のアニメですが、目まぐるしく状況が変わり動いてないシーンがないのではと思うほどヌルヌルと動きます。今作からミッキーの指揮者としてのキャラクターが確立したという意見もありますが、納得のお似合いぶりです。是非音楽と一緒に楽しんでみてください。

 

HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)上映時間:125分

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評価【★★★☆☆】3.9/5点満点中

監督
 久保茂昭
脚本
 高橋ヒロシ
 平沼紀久
 増本庄一郎
 渡辺啓
主題歌/挿入歌
 THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
出演者
 川村壱馬
 吉野北人
 福山康平
 鈴木昴秀   他…

 

あらすじ

 SWORD地区の”O”にあたる、通称“漆黒の凶悪高校”鬼邪高校。そこは定時制と全日制に分かれ、定時制の番長・村山良樹(山田裕貴)が鬼邪高校の頭を張っていた。そんな鬼邪高校の全日制に転入した、花岡楓士雄(川村壱馬)は、いつか村山にタイマンを挑むため、全日制の天下をとる野望を持っていた。全日制は、実力的にトップの強さを誇る轟(前田公輝)と芝マン(龍)、辻(鈴木昂秀)の轟一派、二年を仕切った中越神尾楓珠)と一年を仕切った中岡(中島健)が率いる中・中一派、凶った戦い方で成り上がる泰志(佐藤流司)、清史(うえきやサトシ)が率いる泰・清一派、楓士雄とかつて同じ団地に住んでいた司(吉野北人)と手下のジャム男(福山康平)が仕切る司一派ら、新世代の各一派が覇権を争う一大戦国時代を迎えていた。
SWORD地区の隣町・戸亜留市では、幹部以外全員スキンヘッドの最強軍団、鳳仙学園が勢力を強めていた。過去最強と謳われる鳳仙は、リーダー・上田佐智雄(志尊淳)を筆頭に、小田島有剣(塩野瑛久)、沢村正次(葵揚)、仁川英明(小柳心)、志田健三(荒井敦史)の四人からなる鳳仙四天王、幹部のサバカン(坂口涼太郎)ら、最強の布陣を揃えていた。
そんな中、鳳仙の生徒が鬼邪高を名乗る者たちに突然襲撃され、時を同じく鬼邪高の生徒も鳳仙を名乗る者たちに襲われる事件が発生する。仲間が襲撃されたことをきっかけに、両校は互いに敵対心を抱き、殺気立っていく。
楓士雄を筆頭に個性派揃いだが圧倒的力を持つ鬼邪高校、佐智雄を筆頭に一枚岩に組織化された鳳仙学園、夕暮れの河原で両校ぶつかり合う、世紀の頂上決戦が幕を開ける―。

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評 

 バトルアクション映画『HiGH&LOW』シリーズと、人気不良漫画『WORST』とのコラボ映画で、主人公・楓士雄らの通う鬼邪高校と、鳳仙学園がぶつかり合う物語。

 とにかく祭りが戻ってきました。今回は前作FINALにあったような、ヤクザ対不良の抗争ではなく、シンプルに不良たちが殴り合うだけというもの。大乱闘が繰り広げられそこに魅力的な登場人物たちが集まり、仲間同士の熱い友情が語られていきます。
そうこれこそが観客の見たかったものです。この「熱さ」に「祭り」感が乗っかっていきます。SWORDの不在、いや琥珀さん達が不在の状況でHiGH&LOWは成り立つのかという疑問に真正面から回答し、期待を超えてきていますね。

 ストーリーがパッチワークの様になりがちで、あってないようなものだったHiGH&LOWシリーズですが、本作はかなりわかりやすい作りになっており、なぜ鬼邪高校と鳳仙学園がぶつかり合う事になったのか、そしてそこからどう手を取りあうのかをきちんと描いていますので、ふわっとした感じで戦いが始まらずそこも評価ポイントですね。

 本作ではそれまで鬼邪高校を支えてきた村山が、本作で卒業(退学)となり、一つの節目を迎えることになります。そんなことしたら、轟君のラブはどこへ向かってしまうのか不安で仕方がないですね。次作WORSTXではどうなることやら。

 総じて番外編とは思えないほど楽しい作りになっており、お祭り感を楽しめる一作になっています。ここから見始めてもいい作りになっていると思いますので、最新作が上映している間に是非ご鑑賞下さい。

マッチ売りの少女(2006年製作の映画)上映時間:7分

視聴はこちらから(ディズニープラス)

評価【★★★☆☆】3.4/5点満点中
監督
 ロジャー・アラーズ
 ジョン・ラセター
脚本
 ロジャー・アラーズ
原作
 ハンス・クリスチャン・アンデルセン

あらすじ

 貧しいマッチ売りの少女が暖をとるためにマッチに火を灯す。するとマッチの炎の中に幸福の幻想を見つける。

総評

 童話「マッチ売りの少女」をディズニーが映像化。ライオンキングを手掛けたロジャー・アラーズ氏の作品です。

 物語自体は皆さんご存じの展開で、最後は凍死して終わってしまうのですが本作の特徴はせりふなしで音と映像だけで表現している点でしょう。
 第79回アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートしているだけあり、非常に滑らかなアニメーションで、雑踏や馬の動きなど普通ならおざなりになりそうなところもぬるぬると動きます。
 音楽の使い方も良く、「夜想曲」に合わせて悲壮感が漂いながらもどこか美しい調べになっています。

 総じて7分間でセリフなく、音楽と映像だけで表現する当たりはさすがのディズニーといった感じです。CG全盛期になり、最近では観ることの難しいアニメーションでの作画も見逃せません。是非ご鑑賞下さい。