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ゆるキャン△(2022年製作の映画)上映時間:120分

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評価【★★★☆☆】3.8/5点満点中

監督
 京極義昭
脚本
 田中仁
 伊藤睦美
原作
 あfろ
出演者
 花守ゆみり
 東山奈央
 原紗友里
 豊崎愛生
 高橋李依  他…

 

あらすじ

 これは、少し先の冬からはじまる物語。志摩リンは故郷の山梨を離れ、名古屋のちいさな出版社に就職し、一人暮らしをしていた。とある週末、ツーリングの計画を立てていたところに、高校時代の友人・大垣千明から唐突にメッセージが届く。「今、名古屋にいるんだが」山梨の観光推進機構に勤める千明は、数年前に閉鎖された施設の再開発計画を担当していた。「こんなに広い敷地なら、キャンプ場にでもすればいいじゃん」そんなリンの何気ない一言から、動き出す千明。東京のアウトドア店で働く各務原なでしこ、地元・山梨の小学校教師となった犬山あおい、横浜のトリミングサロンで働く斉藤恵那。かつてのキャンプ仲間が集まり、キャンプ場開発計画が始動する。キャンプでつながった五人が、今だからできることに挑む、アウトドア系ガールズストーリーの幕が上がる。

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

総評

 原作未読ですが、アニメは一期、二期共に視聴済みです。そんな本作が劇場版になったという事で観よう観ようと思っているうちに早くもAmazonプライムにて配信スタート。ここぞとばかりに早速視聴しました。

 アニメにあって今回ないものは学園要素ですが、実はアニメ版でもそこまで学園らしさが出ていなかったので、違和感なく見ることができました。

 東京、山梨、名古屋、横浜とそれぞれの道を進み、社会人として生活している5人が毎週山梨に集まってキャンプ場づくりをしていくという漫画でなかったら中々厳しい展開とほぼ5人だけで作られていくキャンプ場というのも現実味がありません。が、そんなことはどうでもよくなるだけのパワーが本作にはあります。

 ただただ5人の語り合うゆっくりした時間や食事が愛おしい。車を運転できる様になり、お酒を飲めるようになっても高校時代と変わらない空間が流れています。それこそが「ゆるキャン△」に求めていたものです。劇場版という事でパワーアップさせたり、色々と大きく出てしまいがちですが、変わらない、変えないという選択をしたのは正解だったといえるでしょう。

 また、劇中でなでしこがキャンプ用品店で働いているというのも良いアクセントになっていました。かつて自分たちが客として体験したことを店員として返す。という循環を感じさせエモーショナルな場面を作っています。

 総じて女子高生アニメの問題である卒業後というテーマが、元々女子高生要素は薄かったという事、そしてやっていることは変えないという選択で、観客の見たい空間をうまく作り上げている作品です。ツッコミどころはありますが、それも含めて鍋で煮込んで食べてしまいましょう。彼女たちと同様ほっこりとした気分にさせてくれます。