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ズートピア(2016) 上映時間:109分

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評価【★★★☆☆】3.8/5点満点中

 

監督
 バイロン・ハワード
 リッチ・ムーア
出演者
 ジニファー・グッドウィン
 ジェイソン・ベイトマン
 アラン・テュディック  他…

 

あらすじ

 動物が人間のように暮らす大都会、ズートピア。誰もが夢を叶えられる人間も顔負けの超ハイテク文明社会に、史上最大の危機が訪れていた。立ち上がったのは、立派な警察官になることを夢見るウサギのジュディ。夢を忘れたサギ師のニックを相棒に、彼女は奇跡を起こすことができるのか…?

 

総評

 ディズニーランドのハロウィンの時期は公式でコスプレをすることができるのですが、その中でも人気なのが本作に出てくるジュディとニックのコスプレです。本作を見た感想は大人も子供も楽しめる作品になっており、なるほど人気の高さも頷けるという様な出来でした。

 出てくるキャラクター達は動物達オンリーなのですが、描かれているのは人間社会そのものです。肉食動物と草食動物が共存し合う大都市ズートピア。そこは動物達にとってのユートピアかと思いきや、主人公ジュディを待ち受けていたのはウサギであること、女性であることによる差別と偏見を受け、署長からはクビとまで言い放たれる。そんな中でもけなげに自分を曲げようとしないジュディの前に現れるのが、キツネの詐欺師、ニック。ひょんなことから相棒となった二人はある失踪事件を追う事になる。ニックもまた過去に不当な扱いを受けていたのです。

 動物たちの「ステレオタイプ」が風刺にも笑いにもなっている点が面白くまた考えさせられます。またミステリー・サスペンス、そしてアクション要素も盛り込まれた本作が語るのは、差別や偏見を生みだす人間たちの愚かしさ。そして互いを尊重し、違いを受け入れ合うことの重要性です。それを109分の間に面白く簡潔に私たちに主張してくるあたりはさすがのディズニー力というところでしょうか。

 総じてバディものとしてジュディとニックの二人がどんどん仲良くなっていく様は応援したくなりますし、キツネとウサギというう組み合わせも丁度良い背丈の差で相棒感が出ています。また随所に「ゴッドファーザー」等の他の映画からの引用も出てくるところも楽しめるポイントですね。最後のナマケモノのくだりもニヤッとさせられました。そんな中でも差別と理解というテーマを忘れないディズニーの底力を知ることができます。親子で是非楽しんでみてください。