ムーンフォール(2021年製作の映画)上映時間:130分
評価【★★★☆☆】3.2/5点満点中
監督
ローランド・エメリッヒ
脚本
ローランド・エメリッヒ
出演者
ハル・ベリー
パトリック・ウィルソン
ジョン・ブラッドリー
マイケル・ペーニャ 他…
あらすじ
2021年、NASAの宇宙センターは衝撃と緊張に包まれる。謎の力で軌道から弾かれた月が、数週間で地球に激突するというのだ。謎に立ち向かう危険な任務に、NASA副部長のジョー(ハル・ベリー)、超一流の宇宙飛行士だったが、ある事故の責任からNASAをクビになったブライアン(パトリック・ウィルソン)、自称“天文学博士”で陰謀論者のK.C.(ジョン・ブラッドリー)が挑む。果たして、最終手段の核爆弾が用意され、人々がパニックに襲われる中、彼らは人類を救うことが出来るのか? そして月に隠された秘密とは?
AmazonPrimeよりあらすじ抜粋
総評
結論、月は落ちませんでした!ハリウッド界の破壊王ことローランド・エメリッヒ監督の最新作。劇場公開は惜しくもなくなってしまいましたが、Amazonプライムで配信開始になったので早速視聴してみました。
いかにもオタクという感じの見た目で自称博士であるK.Cが予言する月は巨大な建造物でエイリアンが建造したものだというものが現実のものとなります。そして月は人類の祖先が自らが作ったAIとの戦争から逃れるために作った箱舟の様なものでした。
本作が劇場で流れなかったことが残念なくらい、月が地球に迫り、今にも落ちるというシーンは迫力満点の出来になっていました。またラスト付近の月の内部やむき出しになった月の形はまさしくデススター攻略戦を思わせ、エメリッヒ監督のスターウォーズ愛を感じさせます。また月にいる人類の祖先のOSとの対話は「2001年宇宙の旅」オマージュでもあるのだろうなと思わされる演出がなされています。
ただ、悲しいかな。肝心のディザスター描写は監督のそれまでの作品を踏襲するようなものばかりで、いまいち新鮮味に欠けました。唯一面白いところは、月の接近による重力の変化で津波の中からスペースシャトルが飛び立つシーンでしょうか。逆に言うとそれくらいしかありません。CGによるディザスター描写はどうしてもまぁCGだしとなってしまうのがネックですね。我々の目も肥えてしまっているのでしょう。
総じて月が落ちるというテーマを持ち出した時点で勝っているような作品で、エメリッヒ監督のカラーが出ている一本になっています。Amazonプライム会員であれば視聴できますので、この機会に是非。