トレイン・ミッション(2018年製作の映画)上映時間:105分
評価【★★★☆☆】3.7/5点満点中
監督
ジャウム・コレット=セラ
脚本
バイロン・ウィリンガー
フィリップ・デ・ブラシ
出演者
リーアム・ニーソン
ベラ・ファーミガ
パトリック・ウィルソン 他…
あらすじ
10年間勤めてきた保険会社を、60歳で突如リストラされたマイケル。いつもの通勤電車で帰路につき、常連客に挨拶しながらも、頭の中は住宅ローンと息子の学費のことでいっぱいだ。そんな彼の前に見知らぬ女が座り、「乗客の中から、ある重要な荷物を持った人物を捜して欲しい」と持ちかける。ヒントは3つ。常連客ではなく、終着駅で降りる、プリンと名乗る乗客。高額な報酬に抗えず、元警官の経験を生かし捜し始めるが、次から次へと襲いくる罠、深まる謎、さらには、妻と息子が人質に取られたことを知る。やがて、プリンが国家をも揺るがす重大事件の目撃者であることを突き止め、ようやく6人にまで絞り込んだ時、巧妙に仕組まれていた恐るべき陰謀が明かされる。
フィルマークスよりあらすじ抜粋
総評
「フライト・ゲーム」に続き、ジャウム・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンのコンビが魅せるのは列車という密室でのサスペンスです。
最初にネタバレしますので、ご注意下さい。
ベラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンの死霊館コンビが出てる時点で怪しさ満点だよ!で、やっぱりパトリック・ウィルソン犯人でしたし。しかし、犯人を撃たせるためにビーコンをすり替えるというやり方は中々秀逸でしたね。
映画の中の列車というと、通常豪華特急列車が多い中本作は各駅の通勤列車を舞台にしていることが効果的です。というのも、本作で繰り広げられる脅迫、監視、殺人が日常の通勤風景と合わさり非日常感が非常に強くなっています。そしてリーアム・ニーソンもまた、元刑事という役割ではあるもののそこまで強いという訳でもなく、若者に敵わなかったり、列車から投げ出されかけたりと普通の男を演じています。
列車が進むにつれて次々と死者を出しながら、目的の人物が誰なのかが絞られていくのも秀逸な脚本でした。また乗り物ものにありがちな止まったら終わりという訳ではないのも良かったですね。
総じて乗り物映画として約100分もの乗車時間の間リーアム・ニーソンが列車内を右往左往し、トラブルに巻き込まれるという筋書きで楽しめる一作になっています。非常に見やすい作品になっていますので今後のこのコンビの作品も要チェックですね。