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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)上映時間:127分

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評価【★★★★☆】4.0/5点満点中

監督
 スティーヴン・スピルバーグ
脚本
 マイケル・クライトン
 デヴィッド・コープ
出演者
 リチャード・アッテンボロー
 サム・ニール
 ローラ・ダーン
 ジェフ・ゴールドブラム  他…

 

あらすじ

 絶滅した太古の恐竜たちを遺伝子操作でよみがえった。ジュラシックパークという名前で恐竜を展示する巨大施設が建造され、パークの安全性を保障する外部の意見をもらうため古生物学者であるアラン達が招集される。だがトラブルにより恐竜たちが時はんたれ、パークはパニック状態に陥る。

総評

 ジュラシックワールド最新作公開記念。もう何度目かの視聴です。記念すべき第一作であり、映画史を塗り替えたといっても過言ではない作品。何がすごいかというと今はもう当たり前になったCG技術の高さでしょう。2時間を超える上映時間の中で使われているCGの箇所はわずか7分、しかしその7分で世界を塗り替えてしまったといっても過言ではありません。冒頭のブラキオザウルスとの遭遇シーンやT-レックスが車を襲うシーンは、見事に実写映像とマッチングさせています。93年にこれだけの技術をモノにしていたのは、さすがILMといったところでしょうか。6年後ほとんどCGで製作された「スターウォーズエピソードⅠ」を作るだけのことはあります。

 特筆すべきはCGだけではありません。恐竜を直に触れることのできるアニマトロニクスにより、より現実感の増した映像を作ることに成功しています。特に体調不良になったトリケラトプスについては、呼吸までも再現しておりその躍動感の高さに30年経った今でも驚かされます。

 また恐竜の出ていないシーンも見事です。足音で水が揺れる描写や草の揺れる音、ドアノブが動くなどといった表現で、近づいていることを観客に知らせ「危ない!」と思わせてくれます。そこは「陸のジョーズ」を作りたかったというスピルバーグの意図を感じられます。

 総じて現代に恐竜をよみがえらせるという事を体現させて見せた本作は、それだけで十二分に楽しめる作品になっており、この作品が名作といわれるだけのことはあるなという感じです。もしかしたら一番すごいのはこの年に同じく「シンドラーのリスト」を撮っているスピルバーグ自身かもしれません。。。