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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)上映時間:151分

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評価【★★★★☆】4.6/5点満点中

監督
 スティーヴン・スピルバーグ
脚本
 トニー・クシュナー
 スティーヴン・スピルバーグ
出演者
 ミシェル・ウィリアムズ
 ポール・ダノ
 セス・ローゲン
 ガブリエル・ラベル  他…

 

あらすじ

 サミー・フェイブルマンは幼き日に両親に連れて行ってもらった映画を観てから人生が一変。映画にのめり込む様になる。巨匠スティーヴン・スピルバーグの半自伝的作品

総評

 映画・映像の持つ力それをありありと(物語的にも)見せつけられる一本になっています。スティーヴン・スピルバーグの半自伝的な作品である本作。この作品のタイトルが「フェイブルマン」ではなく「フェイブルマン”ズ”」という個人のフォーカスした物語ではなく、家族になっているところがミソです。

 フェイブルマン少年の天才と言える才能を次々と畳みかける様や映像を撮る楽しさ。

そういったスピルバーグ自身が感じたことを素直に見せてくれるので、こちらも楽しくなります。高校の卒業式のシーンはどこか郷愁を感じさせ、胸が熱くなります。

 尊敬すべき両親が段々と離れていく様は観ていてつらくなりましたし、また夢を追う事特に芸術に人生をささげることの難しさも描かれています。それでも最後は映画を撮り続けるという流れも良かったですね。

 また特筆すべきはスピルバーグの少年から青年期にスポットを当てているところです。普通なら大ヒットした映画の舞台裏を描きそうなところをそこで終わるのかと思わずうなってしまいました。

 最後のまだまだ撮りまっせ!これからも学ばせていただきます!という姿勢が伝わるカットは鑑賞後に清涼感を与えてくれます。傑作です。是非ご鑑賞ください。