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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)上映時間:115分

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評価【★★★★☆】4.0/5点満点中

監督
 ジョン・リー・ハンコック
脚本
 ロバート・シーゲル
出演者
 マイケル・キートン
 リンダ・カーデリーニ
 パトリック・ウィルソン  他…

 

あらすじ

 1954年アメリカ。52歳のレイ・クロックは、シェイクミキサーのセールスマンとして中西部を回っていた。ある日、ドライブインレストランから8台ものオーダーが入る。どんな店なのか興味を抱き向かうと、そこにはディック&マック兄弟が経営するハンバーガー店があった。合理的な流れ作の“スピード・サービス・システム”や、コスト削減・高品質という革新的なコンセプトに勝機を見出したレイは、壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、兄弟を説得し、契約を交わす。次々にフランチャイズ化を成功させていくが、利益を追求するレイと、兄弟との関係は急速に悪化。やがてレイは、自分だけのハンバーガー帝国を創るために、兄弟との全面対決へと突き進んでいくーー

 

※フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評

 映画の冒頭で、主人公は自己啓発系のレコードを聴いており、その中で「執念」こそが、ビジネスの成功の鍵だとされていました。今作のテーマはまさしく「執念」です。

 田舎の繁盛店であったマクドナルドを一目見て「ほしい」と思った主人公は成功するための執念がすさまじく、妻を放っておいて外食中ですら自分のビジネスを話し、創業者であるマクドナルド兄弟の意見も聞かずに、どんどん話を進めていきます。

 兄弟との出会いが感動的だっただけに、徐々に兄弟との仲が悪くなっていく様は、見ていてこちらが気まずくなるほどです。それと同時に妻との仲も冷え切って最後は自分の思い通りになった会社で、その成功の秘訣を「創業者<ファウンダー>」として説いている様は主人公というべきか、悪役というべきか。

 その執念を見事に演じ切っているのが、老いてより鋭さの増したマイケル・キートンです。本作の魅力をさらに底上げしてくれているのが彼で、敵を作り、鋭い目で威嚇し、口撃するクロックを表現してくれています。

 総じて2時間以内で、マクドナルドの誕生秘話を追えるという点でも面白く、また役者陣の見事な演技も合わさり、感動すら覚える口論が楽しめます。是非ハンバーガーとポテト、そしてシェイクを片手にご鑑賞下さい。