アンビュランス(2022年製作の映画)上映時間:136分
評価【★★★☆☆】3.8/5点満点中
監督
マイケル・ベイ
脚本
クリス・フェダック
出演者
ジェイク・ギレンホール
ヤヒヤ・アブドゥル=マティーン 2世
エイザ・ゴンザレス 他…
あらすじ
病に侵された妻を助けるために、義兄弟ダニーの誘いで銀行強盗に参加した元軍人のウィル。銀行強盗までは上手くいったものの、相次ぐトラブルで逃走手段を無くした兄弟が選んだのはなんと救急車だった。救急車には、銀行強盗の際にウィルが撃った警官と救命士キャムが乗っていて…。
総評
2005年製作のデンマーク映画「25ミニッツ」のリメイクですが、やっぱりマイケル・ベイは映画撮るのうまいなぁと思わせてくれる作品です。
舐めるようなカメラワークはゴージャスな映像ですし、砂埃をあげピカピカな車による永遠と続くカーチェイスはトランスフォーマーで培われた迫力満点の出来になっています。変形しないトランスフォーマーといっても差し支えないでしょう。しかも、本作はほとんどCGは使われていないので、ベイ純度の高い作品です。
終始カーチェイスの中で常に緊張感のある作品ですが、笑いどころも用意されているのもGoodです。AEDの操作がむずかしくて「アタリのゲームみたいなんだよ!」と言ったり、リラックスするために80年代ロックを兄弟で口ずさむシーンには思わず笑ってしまいました。そのほかにも、犬を連れてくる警官やいらないフラミンゴ持ってくる部下など全部のキャラに味があり、それが全てベイ味になっています。
総じて従来のカメラワークに加えて、ドローンによる撮影も加わり陸と空を制覇したマイケル・ベイによる2時間たっぷりのカーチェイス映画になっています。マイケル・ベイでしょ?と毛嫌いせずにフラットな気持ちで純度100%のベイ映画を楽しんでください!
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)
評価【★★★☆☆】4.0/5点満点中
監督
マイケル・ドハティ
脚本
マイケル・ドハティ
ザック・シールズ
出演者
カイル・チャンドラー
ベラ・ファーミガ
ミリー・ボビー・ブラウン
サリー・ホーキンス
渡辺謙 他…
あらすじ
『GODZILLA ゴジラ』から5年後の世界を舞台に、復活した神話時代のモスラ、ラドン、キングギドラらの怪獣たちとゴジラの戦い、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようとする特務機関・モナークの活躍を描く。
フィルマークスよりあらすじ抜粋
総評
ハリウッド版「ゴジラ」シリーズ、その第2弾です。世間の評価は分かれているのは、知っていますが本作、自分は頭からっぽで見れて好きなんですよねぇ。
とにかくハチャメチャな感じで、人間ドラマはおまけの様なもの。本作は「東宝チャンピオンまつり」で上映されていた時のゴジラ時代を思わせる作りになっています。それをハリウッドの巨大資本のもと製作されたという喜びに満ち溢れています。
皆さんはどの時代のゴジラが好きでしょうか。もちろん原作第一作目のゴジラは言わずもがなですが、実は好きだなぁと思っているのが、昭和で言うとゴジラ、モスラ、キングギドラ、ラドンの登場する「三大怪獣 地球最大の決戦」。子供向けゴジラのはしりもいえる作品で、本作はその令和版ともいえる作品なのです。また、平成版ゴジラであったようなギドラとゴジラの熱線同士のバトルなど、ファン垂涎の演出も出てきます。
本作はそういった過去の作品の要素も盛り込みながら、モンスターバースの拡大も図っている作品になっています。それを令和の時代に見れるという幸せがハリウッド版で見れるというところが良いですね。できればスマホ等の小さい画面ではなく、できるだけ大きな画面でお楽しみください。あなたの子供心を震わせる作品になっていると思います。
特攻野郎Aチーム THE MOVIE(2010年製作の映画)上映時間:118分
評価【★★★☆☆】3.7/5点満点中
監督
ジョー・カーナハン
脚本
ジョー・カーナハン
ブライアン・ブルーム
スキップ・ウッズ
出演者
リーアム・ニーソン
ブラッドリー・クーパー
クイントン・ジャクソン
ジェシカ・ビール 他…
あらすじ
1年前――特殊部隊のメンバーから結成されたAチームの面々が、何者かの謀略により無実の罪で逮捕された。しかしリーダーのハンニバルは、刑務所からの脱獄に成功し、部下のフェイス、B.A.、マードックと合流する。ハンニバルが編み出す荒唐無稽な作戦のもと、当局の追跡をかわしながら、名誉を汚した黒幕に迫っていく。謎のCIA捜査官や、Aチームの逮捕に執念を燃やす国防犯罪調査局のソーサとの策略合戦が、ド派手に火花を散らす!!
フィルマークスよりあらすじ抜粋
総評
上々なポップコーンムービーです。同名のドラマを原作としたリブート作で、今回はリーアム・ニーソンを主役兼リーダーに置いています。ドラマは未視聴のため、比較はできませんが、十分に楽しめる一作になっています。
主役はリーアム・ニーソンなのですが、チームの中でも色気をむんむんさせているのがブラッドリー・クーパー。彼の身のこなし、ファッション、セリフすべてが色っぽくもはや歩くスケベという感じです。吹き替えも堀内賢雄さんがやられているので、吹き替え版も是非ご視聴下さい。
戦車で空中を移動するシーンが有名ですがそれ以外にも空爆、ビルの駆け下り、序盤のトラックの上でのアクションなど見どころはたくさん用意しています。
続編ありきで製作されていますが、興行収入が思った様に振るわなかったので製作されませんでした。少し残念ですが、この作品のこの感じは一作で十分かなという印象です。
総じてポップコーンムービーとしても、色気のあるおっさんを眺める映画としても楽しめる作品になっています。是非ご鑑賞下さい。
クルエラ(2021年製作の映画)上映時間:134分
評価【★★★☆☆】3.7/5点満点中
監督
クレイグ・ギレスピー
脚本
デイナ・フォックス
トニー・マクナマラ
出演者
エマ・ストーン
ジョエル・フライ 他…
あらすじ
デザイナーを夢見る少女エステラは、なぜ邪悪なヴィランに変貌したのか?ディズニー史上最もファッショナブルで、最も悪名高きヴィラン“クルエラ”の誕生秘話が、衝撃の≪パンクロック・エンターテイメント≫として過激かつスタイリッシュに明かされる!
フィルマークスよりあらすじ抜粋
総評
ディズニー映画「101匹わんちゃん」に登場する悪役クルエラの誕生を描いた一本。昨今の「実はあの悪役にはこんな悲しい過去がありました」映画の一つです。とはいえ、そんな有象無象とは一線を画した出来になっています。
本作の面白ポイントは二つ。
〇ディズニー版「プラダを着た悪魔」的なストーリー展開。
〇70年代パンクロックとファッションの融合
一つ目のディズニー版「プラダを着た悪魔」的なストーリー展開は、本作の敵役であるバロネスはイギリスファッション界の女王、傍若無人な立ち振る舞いをしながらも優雅な彼女に、エステラは見初められ徐々に彼女の秘書(お気に入り)になっていきます。才能をくすぶらせていた少女のサクセスストーリーとして観ていて痛快です。
二つ目の70年代パンクロックとファッションの融合ですが、本作はファッションについてどのような描き方をしても良かったと思います。そんな中あえて70年代のイギリスを背景に、パンクファッションに身を包んだ主人公を登場させるというアイデアが既存のファッション、モードを壊すという点で非常にマッチしています。
ただ、本作で描かれるクルエラの人物像があまりにも大元の作品である「101匹わんちゃん」の人物像と乖離しているので、あの娘がどうしてあんな悪役に!のところは描かれていません。まぁ本作がヒットしたおかげで次回作も作られるようなので、そこでの動きに注目ですかね。
総じて原作を観ていなくても楽しめる作品になっています。少女のサクセスストーリーでもあり、復讐劇でもある痛快な作品になっています。巷では女版「ジョーカー」だという様な評価もありましたが、そこは気にせず一作品として観ていただければと思います。
アリとキリギリス(1934年製作の映画)上映時間:8分
評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中
監督
ウィルフレッド・ジャクソン
出演者
ピント・コルヴィグ
あらすじ
せっせと食べ物を運び、冬を越すための準備をするアリをキリギリスは「働きすぎだ」と笑う。やがて冬が来るとキリギリスは怠けていたことを後悔する。
総評
ディズニー版「アリとキリギリス」です。ストーリーは皆さん知っての通りの流れになるのですが、結末はキリギリスにやさしい作りになっています。
シリ―シンフォニーシリーズといえば音楽と映像の調和、今回もキリギリスの奏でるなんとも耳馴染みの良いバイオリンの音色に合わせて踊ります。またアリのわちゃわちゃとした細かい動きを画面いっぱいに行っている映像は、戦前ながらディズニーの力量を感じさせます。(どうでもいい話ですが、本作のキリギリスやたら痰を吐きます。当時の音楽家のイメージなのでしょうか。)
総じて安定のディズニー力を感じられる童話シリーズです。暗くなりすぎず明るさも保った話づくりでみやすい作品になっています。是非ご鑑賞下さい。
ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年製作の映画)上映時間:126分
評価【★★★☆☆】3.2/5点満点中
監督
アラン・テイラー
脚本
レータ・カログリディス
パトリック・ルシエ
出演者
アーノルド・シュワルツェネッガー
ジェイソン・クラーク
エミリア・クラーク 他…
あらすじ
自我に目覚めた人工知能〈ジェニシス〉が起動すれば、人類は滅亡する。その"審判の日"が目前に迫っていた。〈人類の未来〉を取り戻すには、何者かによって〈書き換えられた過去〉に戻って戦うしかない。運命の鍵を握るのは女戦士サラ・コナーと、〈絶対に彼女を守る〉ことをプログラムされたT-800ターミネーター。人類滅亡のカウントダウンが迫るなか、T-800ターミネーターはサラを守り抜き"審判の日"を止めることが出来るのか。ふたりの前に立ちはだかる人間でも機械でもない第3の存在──最新最驚のT-3000ターミネーターの正体は?未来を取り戻すための、〈時空を超えた〉ふたりの戦いの行方は?そして、人類の救世主は一体誰なのか?
フィルマークスよりあらすじ抜粋
総評
ターミネーターシリーズ第5弾。4まであったそれまでの流れをバッサリと断ってまさしく「新起動」させた本作。その出来は4以上に微妙だったかなぁという感じです。
一作目を踏襲した流れかと思いきや、T-800のもとにはもう一人のT-800が登場し、片やT-1000がカイル・リースを襲ったりと、それまでの流れとは違うんだということを認識させられます。
2のジョン・コナー以上にロボットに肩入れしているサラ・コナーが終始「おじさん」とシュワちゃんに言いまくるのが印象的。(自分としては機械を恐れているサラ・コナーの方が好きです。)
敵役にジェイソン・クラークが配役されています。ザ・敵役という感じの冷酷な表情をしており、イビョンホンと共に本作を盛り上げてくれます。
総じてシュワちゃん復帰作でもあるので、見せ場をこれでもかと作られているのですが、そのことが本作のプロットをおかしくしています(特にサラ・コナー周辺)。過度な期待はせずに鑑賞することをお勧めします。
ホーム・アローン(1990年製作の映画)上映時間:102分
評価【★★★☆☆】3.7/5点満点中
監督
クリス・コロンバス
脚本
ジョン・ヒューズ
出演者
マコーレー・カルキン
ジョー・ペシ
ダニエル・スターン 他…
あらすじ
驚異の世界的大ヒットを放った、スーパー・コメディ第1弾!パリでクリスマスを過ごそうと飛行機に乗り込んだ15人の大家族。だが、飛行機の中で思い出した大事な忘れ物は……8歳のケビンだった!家に取り残されたケビンは、一人の自由を思う存分楽しんでいたが、そこに2人組の泥棒が現れて……?
フィルマークスよりあらすじ抜粋
総評
人気子役だったマコーレー・カルキン主役の大ヒットシリーズその第1弾。クリスマスになるとよく金曜ロードショーで流れていたものです。吹き替え版で視聴。
アメリカ映画で子役が人気になるのは、賢く勇気のある子どもです。本作はそんなアメリカの理想的な子どもをカルキン坊やが演じて見せてくれます。
また少年が主役でもありますが、本作をよりコメディ映画として完成させているのが悪党二人組。特にジョー・ペシは得意の早口とリアクションを存分に発揮しています。
そしてなんといっても終盤劇中でケヴィンが繰り出す様々な家の仕掛けの数々に心を奪われます。何度見ても「よくこんな仕掛け思いつくなぁ」となりますし、本作の白眉ですね。
総じてクリスマスの季節になるとやはり見たくなるそんな一作です。ディズニープラスでシリーズ通して視聴することができます。カルキン坊やを是非堪能してくださいね。