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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)上映時間:115分

 

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評価【★★★☆☆】3.9/5点満点中

監督
 テレンス・ヤング

出演者
 ショーン・コネリー
 ダニエラ・ビアンキ
 ロバート・ショウ  他…

 

あらすじ

 アメリカ月ロケットの発射妨害を阻止されたスペクターは、ボンドへの復讐それもソビエト情報局の美人女性情報員と暗号解読機「レクター」を餌にボンドを「辱めて殺す」ことで両国に泥を塗り外交関係を悪化させ、さらにその機に乗じて解読機を強奪するという、一石三鳥の計画を立案した。

 スペクターのNo.3であるソビエト特殊諜報部隊スメルシュのクレッブ大佐は、真相を知らない保安局の情報員タチアナ・ロマノヴァ伍長を騙し、暗号解読機を持ってイギリスに亡命すること、また亡命時にはボンドが連行することが条件だと言うように命令する。英国海外情報局のトルコ支局長・ケリムからタチアナの亡命要請を受けたボンドは、罠の匂いを感じつつも、トルコのイスタンブールに赴いた。

総評

 007シリーズ第2作。今回は2作目にして、当時敵国であったソ連の女性がヒロイン(亡命する役ではあるが)という冒険をしている映画でもあります。

 前作の後半であったSF的な要素は今回は薄れ、スパイサスペンスものとして色を強くしています。とはいえ、今後のシリーズに出てくる要素も盛りだくさん出てきたのも今作から。

 まず屈強な殺し屋との格闘、ヘリやボートを使った派手なアクションなどの見せ場や、ヒロインのタチアナはチャーミングさと知性を併せ持ち、ボンドに負けない魅力を持っています。こうしたヒロイン像は、後のシリーズにも踏襲されていきました。そして、スパイものといったらという代名詞にもなっている秘密道具もここからです。今作では、銃をしまうための道具にもなり、決まった手順で開けないと催涙ガスが出てくる様になっているという代物。後継作と比べると落ち着いていますが、武器製作の要である”Q”も登場しています。

 総じて前作よりも落ち着いた印象で、ストーリーはヒロインタチアナとの逃亡劇であり、恋愛でもあるというロマンチックな作品になっています。とはいえ、後のシリーズの伝統ともなったアクションシーンのド派手さや秘密兵器なども登場し、目に楽しい作品になっています。ショーン・コネリー版のおすすめを聞かれたら本作を挙げるくらいには見やすい作品になっていますので、是非一度ご鑑賞下さい。