007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号(1962年製作の映画)上映時間:105分
評価【★★★☆☆】3.8/5点満点中
監督
テレンス・ヤング
出演者
ショーン・コネリー
ウルスラ・アンドレス
ジョセフ・ワイズマン 他…
あらすじ
英国諜報部員(MI6)の一員がジャマイカで消息を絶った。その捜査を命じられた00ナンバーの一人である007ことジェームズボンド。アメリカの月面ロケット打ち上げを目前に控え、ボンドは同じ理由で同地を訪れていたCIAのフィリックス・ライターと知り合い、クラブ・キーの所有者ドクター・ノオが怪しいと知らされる—。
総評
とにかくおしゃれな高級サラリーマンこと007シリーズの第一弾。
モーリス・ビンダーのオープニングがシンプルなシルエットを使った演出で一瞬で引き込まれます。
そしてテンポの良い導入部からのボンド登場シーン「ボンド、ジェームズボンド」の名セリフが生まれた瞬間ですね。
公開当時冷戦のさなかであり、ロケット開発競争という事も重なって、アメリカのロケット発射妨害というのは事情を考慮した設定になっています。
前半はゆったりとした展開で、最小限の会話と殺しが見られスパイものとしてサスペンス感強めな印象。後半敵基地が出てきてからは大迫力アクションものへと変化していきます。女遊びをしながらも的確に仕事をこなしていき、最後の基地戦は後のシリーズへと続いていく重要なファクターとなっています。
ドクター・ノオの設定も良く、イアン・フレミングの好きなどこか体に異常のある敵となっており、今回は鋼鉄の手となっています。怪力の腕と頭脳を併せ持った彼も本作のエンタメ性を上げています。
総じてバジェットや昨今のクレイグボンドにあるようなアクションは見られないもののの、大人の特に男性向けエンタメ作品として十分楽しめる作品となっています。のちの超シリーズが続いた一作目として、ぜひ一度ご鑑賞下さい。