ジェントルメン(2019年製作の映画)上映時間:113分
評価【★★★★☆】4.0/5点満点中
監督
ガイ・リッチー
脚本
ガイ・リッチー
出演者
マシュー・マコノヒー
チャーリー・ハナム
ミシェル・ドッカリー
ジェレミー・ストロング
コリン・ファレル
ヘンリー・ゴールディング
ヒュー・グラント 他…
あらすじ
ロンドンに緊急事態発生。長年にわたる大麻の大量栽培/販売で財を成したアメリカ人ミッキーが、ビジネスを売却し、引退するというウワサに暗黒街に激震が走った。その利権総額なんと500億円。目の色変えた強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ&ロシアン・マフィア、さらには下町のチーマーまでもが跡目争いに参戦。一筋縄ではいかないジェントルメン=一流のワルたちによるダーティでスリリングな駆け引きが始まった―!
フィルマークスよりあらすじ抜粋
総評
2019年に製作された映画ですが、コロナの影響で日本で公開されたのは2021年になります。ガイ・リッチー製作の映画で、ガイ・リッチー色全開の映画になっています。ジェントルメンというタイトルですが、劇中で何度もファッ〇というのが最高な映画です。
物語たった数分で主人公であるはずのマシュー・マコノヒーが撃たれたのか…という衝撃的なところからスタートし、次から次へと登場人物たちが登場し、絡まった糸が一気にほどけていく感覚。その脚本の豪腕ぶりに思わず拍手を送りたくなります。
今回の助演(主演といっても差し支えない)男優賞はヒュー・グラントとチャーリー・ハナムでしょう。特にチャーリー・ハナムのクールでいつも先を読むNo2の貫禄はすさまじいです。そんなクールな彼ですが、子供のギャング相手に銃を乱射し、脅してしまうシーンには思わず笑ってしまいました。
劇中で繰り広げられるのは、権力の移り変わりの話。もうおじさんなんだから道を譲れと何度も若者から指摘をされます。それは監督のガイ・リッチーも同様でしょう。しかし、そんな若者にも毅然とした紳士(ジェントルメン)たる姿勢で応じる主人公たちに胸が熱くなります。
総じてスナッチを撮っていたころのガイ・リッチーが帰ってきたというわくわく感が満載の本作。話運びも丁寧で、非常に見やすくなっています。また、中年になってこれからの身の振り方をどうするのかという時には、是非見ておきたい作品ですね。
「ジャングルの王はうわべの振る舞いだけでなく、本当の王にならなければならない」