評価【★★☆☆☆】2.8/5点満点中
監督
松永大司
脚本
小林達夫
出演者
ディーン・フジオカ
蒔田彩珠
渡辺哲
金子大地
坂口征夫 他…
あらすじ
アクション俳優の立石は社交性がなく、日本の文化に傾倒している変わった男で、周囲からは距離をおかれていた。ある日彼は女子高生のアユミと出会い、土地の利権をめぐるトラブルがもとで執拗な嫌がらせを受けていた彼女を偶然助ける。そのことをきっかけに、過去のトラウマから封印していた立石の中の暴力的な部分が覚醒する。
総評
この映画は果たして面白かったのか?と鑑賞後数時間たった今でも疑問が残ります。ディーン・フジオカがプロデュースした作品で、今年の1月に公開されたばかりですが、Amazonプライムにて見放題対象になっており、早速視聴しました。
まずもってこの映画は果たして何がしたかったのかが全く分かりませんでした。日本人であることとは何かを表現したいのか。女子高生を血まみれにしたかったのか、おじさんと女子高生のふれあいを描きたかったのか、ディーン・フジオカのPVを撮りたかったのか。全部かな。とにかく盛りだくさんに詰め込みそれが全部がものすごい主張してくるので、何味かわからなくなってしまいます。
説明不足な作品であることも本作の欠点といえるでしょう。主人公の立石はただでさえエア切腹などという理解不能な趣味を持っているうえに、虚言癖までありこちらを完全に置いてけぼりにしていきます。(その置いてけぼり具合が良いという方もいるかもしれませんが)しかも虚言癖という情報はHPを見ないとわからず意図的に嘘をついているのか、何なのかわかりません。
物語自体は暴力団の立ち退きを拒否するというありきたりな、吉本新喜劇のような話なのですが、上述したサイコパスな主人公及びヒロインのせいでこうも突拍子のない映画になったのは、果たして良いというべきか、悪いというべきかところどころ驚かされたのは事実なので、成功しているともいえるでしょう。
総じて、感想を一言にまとめると変な映画でした。ここまでの作品は中々出てこないと思うので、怖いもの見たさでとりあえず再生ボタンを押すことをお勧めします。
「俺は100%ピュア・ジャパニーズだ…。」