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ほんとにあった!呪いのビデオ(2003年製作の映画)上映時間:50分

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評価【★★★☆☆】3.0/5点満点中

監督
中村義洋
鈴木謙一

 

あらすじ

 一般人が撮影したビデオの投稿から、心霊現象を紹介するオムニバスホラー、その記念すべき第一作。

総評

 シリーズ100作目を目前に控え、Amazonプライムで見放題対象になっていたので鑑賞しました。通称”ほん呪”と呼ばれる本シリーズ群は一般人から送られてきた投稿ビデオを基に心霊現象を紹介するオムニバス形式になっています。当時人気だったリングの影響も残しながら本作は独自の路線を貫いていきます。

 白い着物の女

 前編・中編・後編の3つに分けながら本作のメインとなる恐怖映像です。引っ越し直後の飲み会の映像。若い夫婦とその友人という構成。「キーン」というノイズが映像に入り、電源が入っていないTVに反射するように、白い服装で髪の長い女性の姿が写っている。再びパンして戻ってくると、今度は低い位置に現れる。せわしなく動くカメラ、もう一度同じ位置にカメラが戻るともうTVには女性の姿が映っていない。

 取材陣が実際に投稿者の家に行き、検証するも、どう頑張ってもTVに映ることは不可能という事が判明。またキーンというノイズの他に、フフフという声も入っているという。

 取材陣の高い取材能力も合わさり、モキュメンタリーとして高い完成度になっています。また投稿者の演技も自然だったり、研究者のコメントも入っているところも良かったですね。シリーズお決まりの「とでも言うのだろうか」というナレーションが入っていることもテンションが上がりました。

そのほか、8ミリフィルムで撮った映像は、今の恐怖映像にはない新鮮さがありました。また、大学構内で撮られたという映像も、画質が悪く真っ暗なため、何が映るかわからない恐怖感があり、そこも良かったですね。

 総じて一作目という事もあり、まだ模索している感じはありましたが、既に基礎はある感じでした。2作目以降も追えるだけ追っていこうと思います。