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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)上映時間:143分

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評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中

監督
 ザック・スナイダー
脚本
 デビッド・S・ゴイヤー
出演者
 ヘンリー・カヴィル
 エイミー・アダムス
 マイケル・シャノン  他…

 

あらすじ

 幼いころから超人的な力を持っていた少年、クラーク・ケント。彼は育ての父との約束でその超人的な力を使わない事を守ったがゆえに、父を失う。死んだ父の「使命を突き止めろ」という言葉を信じ、放浪の旅にでるケントはついに自分の出生の秘密を知ることになる。彼はクリプトンという惑星からやってきた宇宙人だったのだ—。

総評

 超人たちの戦いの前には、人間たちの命が軽すぎるというのが本作の問題点でしょう。78年版のスーパーマンがこれでもかと人命救助を優先しているのに対し、破壊描写を派手にしたいのか、建物を破壊しまくりながら敵を倒していく姿には、いくら何でもやりすぎだろという印象しか抱きません。ザック・スナイダーは、スーパーマンを神と人間の間の様に描きたかったのでしょうが、「君たちの味方だ」と言っても説得力がなく、どう信じろととなってしまいます。

 ただ良いところもいくつかあります。迫力のあるバトルシーンは今までのスーパーマンよりもアニメチックになり、非現実性を感じさせます。また、主演のヘンリー・カヴィルもスーパーマンという素っ頓狂な恰好にもかかわらず似合うというのもこれまたキャスティングの妙といえるでしょう。

 総じてスーパーマンとしては、カラッとした明るさがなく重たいストーリーになっています。全体のパランスも見せ場がいくつかあるのですが、どこか似たような場面になってしまい、2時間半という長尺に耐えれていないと感じます。ただヘンリー・カヴィル演じるスーパーマンは格好がいいと思わせてくれ、そこだけでも十分楽しめる一作になっているかと思います。