アポカリプト(2006年製作の映画)上映時間:138分
評価【★★★★☆】4.0/5点満点中
監督
メル・ギブソン
脚本
メル・ギブソン
P.B. シェムラン
出演者
ルディ・ヤングブラッド
ダリア・エルナンデス 他…
あらすじ
中央アメリカの密林地帯の奥深く、集落を作り集団生活を営む狩猟部族がいた。「豹の拳」の名を持つ青年、ジャガー・パウは誇り高き“狩人”の血筋を継ぐ優秀なハンター。彼は仲間とともに巧妙な罠と強靭な肉体で獲物を捕らえ、部族の生活を日々養っていた。
ある日、ジャガーは自分たちの平和な暮らしを脅かすような不穏な夢を見る。そしてその夢は図らずも現実のものとなった。まだ村人たちが寝静まる早朝、強力な武器を装備した他部族の傭兵たちが突如として村を襲撃し、破壊と虐殺を繰り広げたのだ。突然の奇襲に必死の抵抗も虚しく村は占領され、ジャガーたちは捕虜として連行されることになる。
体の自由を奪われたままジャングルを横切り、激流を渡り、険しい峠を越える。行き先を知らされないまま赴いた厳しい道のりの果ては、未だかつて見たことのないような先進的な文明に彩られたマヤの都だった!
そして一行は、自分たちが何故ここまで連れてこられたのか、衝撃の真実を目の当たりにすることになる・・・!
総評
メルギブソン監督の一作。序盤のバクの金玉を食べるシーンでこの映画はすごいぞ、本物だぞという気持ちにさせられるくらいこの映画はリアルさと痛みが表現されています。
中盤からは“豹”の名の通り主人公が走り続けます。
民族と野生との戦いのようになっており、主人公が蜂やカエルの毒、罠を使いながら敵を撃退するシーンはそれまで虐げられてきただけあり爽快感が凄まじいです。
そして何より衝撃だったのはクライマックスでスペイン兵が上陸するシーンでしょう。マヤ文明の発達具合ですら驚いていた主人公及び観客に対して「そんなに時代進んでたの!?」と思わせ、且つあのマヤ文明が滅びる運命にあることを一発で示唆する強烈なシーンです。
総じて歴史的な要素も踏まえているとより楽しめますが、単純に主人公の逃避行を見るだけでも楽しめる一作になっています。おすすめです。