評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中
監督
クロエ・ジャオ
原作
ジャック・カービー
出演者
ジェンマ・チャン
リチャード・マッデン
アンジェリーナ・ジョリー 他…
あらすじ
地球に新たな脅威が迫るとき、7000年にわたり人智を超えた力で人類を密かに見守ってきた、10人の守護者がついに姿を現す。彼らの名は、エターナルズ──。だが、地球滅亡まで残された時間はたった7日。タイムリミットが迫る中、彼らは離れ離れになった仲間たちと再び結集し、人類を守ることができるのか…?そして、彼らを待ち受ける〈衝撃の事実〉とは…。アベンジャーズに次ぐ、新たなヒーローチームの戦いが始まる!
総評
やってることのスケールは大きいのですが、話自体はスケールの小さい映画でした。
やはりというかなんというか人数が多すぎてそれぞれのキャラクターの深堀りができておらず、登場人物たちの動機がやや薄く感じられました。家族を描くという点に重点を置かれていたことは分かるのですが、それにしても詰め込みすぎてしまっているかと。
敵側の描写も惜しいと感じました。敵であるデイヴィアンツも異形ではありますが、エターナルズと変わらない存在であることが示唆されており、であるならただ滅ぼしあうだけではなく、協力しあう道を少しでも入れてくれたらと思います。
良かったところとしてはカメラワークはよく美しいシーンも多いので、さすがクロエ・ジャオ監督というところです。特に朝日のシーンは本作を象徴するシーンといえ、大画面で見てよかったなと思える場面になっています。
総じてマーベルシネマティックユニバースの世界観を広げる一役はかっており、今後のユニバースに期待が持てる一方で先述の通り、尺が156分あるにも関わらず足りない為、キャラの掘り下げ、心情の変化を味わえるドラマの方がよかったのかもという一作です。