映画愛が足りないブログ

映画愛が足りない映画ブログです。

タイタンの戦い(2010年製作の映画)上映時間:106分

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評価【★★★☆☆】3.0/5点満点中

 

監督
 ルイ・レテリエ
出演者
 サム・ワーシントン
 ジェマ・アータートン
 マッツ・ミケルセン  他…

 

あらすじ
 ゼウスは人間を創り、彼らからの崇拝と愛を糧に不老不死を保っていた。
しかし、傲慢で自分の欲望を満たすためには何でもありの神々に、人間は反旗を翻すようになっていった。
神と人間の争いは日常と化し、漁師を営むペルセウスの家族はそれに巻き込まれ、冥界の神ハデスに船ごと沈められたのだ。
オリンポスの神殿では、人間と和解しようと主張する12神と、それを拒むゼウスが対立していた。
そこへハデスが現れ、人間を懲らしめる時が来たと進言、その役を任せてくれと申し出る。
弟のゼウスに冥界へと追いやられたことを恨むハデスには、密かな企みがあったのだが、怒りで我を失ったゼウスは、ハデスの提案に乗ってしまう。

かねてより神々を侮辱していたアルゴス国の国王と王妃の前に出現したハデスは、10日後の日蝕の日に海の魔物にして、
無限大の大きさを誇るクラーケンを放ち、都を滅ぼすと宣言する。
ただし、王女アンドロメダを生け贄に差し出せば、破滅は逃れられると―。
神々と互角に戦える男は、ひとりしかいない。神の血を引くペルセウスだ。
ペルセウスは、家族の仇を討つために立ち上がる。あくまで人間として。
世界の存亡をかけた戦いの行方は―?


総評
 CGがふんだんに使い神と人間の戦いを表現した本作。果たして出来はというと。

テンポは結構ゆったりしながら、序盤進み、終盤足りなくなった尺で完結させるように、急ぎ足に物語が完結していきます。

 特にハデス戦、クラーケン戦のあっさり具合は、すさまじく。えっもう終わっちゃうのとなること請け合いです。

 良いところとして出演陣は豪華で、主演のサム・ワーシントンの他、脇を固めるリーアム兄さんと、マッツミケルセンのイケおじ達もいい味を出しています。あの方たちは出るだけで絵になりますね。

また、ヒロイン役のジェマ・アタートンも人外のものたる説得力があり、彼女が出てくるところだけ、鈴木その子の様に画面が明るくなるという面白場面もありました。

 総じて、冗長さがあるのは否めなく、最後もあっさりとした終わり方ですが、大迫力の映像と豪華出演陣のパワーで絵作りはすごく、それだけで見た価値はあるのかなといいう感じです。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)上映時間:112分

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監督
 樋口真嗣
脚本
 庵野秀明
出演者
 斎藤工(齊藤工)
 長澤まさみ
 有岡大貴
 早見あかり  他…

 

あらすじ

 次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。 通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。 班長・田村君男(西島秀俊)、作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)、非粒子物理学者・滝 明久(有岡大貴)、汎用生物学者・船縁由美(早見あかり)が選ばれ、任務に当たっていた。 禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。 禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子(長澤まさみ)が新たに配属され、神永とバディを組むことに。 浅見による報告書に書かれていたのは・・・【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

総評

 (ネタバレありのため鑑賞後に読むことをおすすめします)

 結論から言うとウルトラマンが大好きな大人の作ったウルトラマンという映画でした。

序盤の流れが素晴らしく「ゴジラ」から始まった円谷特撮が「ウルトラQ」そして「ウルトラマン」へと変わっていったのを今度は「シン」シリーズで行っており、且つ物語の設定をスピーディに説明されていた為見事の一言です。これはそういった事情を知っている方はニヤリとされたのではないでしょうか。

 カメラワークがアニメーションというよりもエヴァのそれで、ローアングルやハイアングルからグリグリと動き、庵野作品だなぁと嫌になるくらいに見せつけてきます。

 しかしストーリーは初代マンの流れを2時間の尺で収めようとしてやや早急な印象を受けました。ゼットンの登場の仕方もゾフィーゼットンを持ち込んだという設定は、如何なものかと。理屈はわかるのですが、納得はいきづらくモヤモヤが残りました。

 また、性の描写(長澤まさみ関連)はアニメ的と言うと聞こえはいいのですが、2022年に実写でそれやっちゃう?という感じでやや古臭さを感じてしまいました。

 良かったところとしては、まず各種星人たちのデザインが一つ。成田亨がデザインした異星人たちをCG技術を駆使してリファインされており、懐かしさと新しさが共存する良いデザインだったと思います。また、何も考えずに楽しめるエンタメ作品であったことも良かったと思います。「ウルトラマン」が怪獣プロレス要素があった様に、プロレスとして楽しめる場面が多くあったと思います。出し惜しみせずウルトラマンを出ており、ベータカプセルもほしくなる様に作られていました。
 なんだかんだ言いましたが、大画面でウルトラマンが見れる幸福感を味わえたので、それだけで自分の男の子の部分が満足しています。

 最後に、クレジットを見たときに「モーションアクター」と「総監修」庵野秀明と書いており、思わずこう言いたくなりました。

「やっぱりそんなにウルトラマンが好きだったのか、庵野秀明

 

シャイニング(1980年製作の映画)上映時間:119分

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評価【★★★★☆】4.5/5点満点中

監督
 スタンリー・キューブリック
原作
 スティーヴン・キング
出演者
 ジャック・ニコルソン
 シェリー・デュヴァル
 ダニー・ロイド   他…

 

あらすじ

 冬の間閉鎖される山間のホテルの管理人として、雇われたジャック一家。しかしそのホテルでは、過去に一家を惨殺した男もいるといういわくつきのホテルだった。

 

総評

 あまりにも有名すぎるホラー映画の金字塔。本作はバキっとした画面構成や音の使い方に至るまで、全てがマッチしています。特に序盤の「てーんてててててーん」という不気味なシンセサイザーのような音楽は、舞台のホテルのような寒々しさを感じさせ、見る観客を引き込んでくれます。

 言わずと知れたジャック・ニコルソンの演技は素晴らしく、徐々に精神をむしばまれていき、やがて狂気に陥るという流れを顔、目、言葉の一つ一つで丁寧に演じ分けており、圧巻のひとことです。また、演技という点では、準主役といってもよい、シェリー・デュヴァルとダニー・ロイドの恐怖の顔の演技も特筆すべきでしょう。ホラー映画に必要なのは、ジャンプスケアや画面の暗さも有効ですが、登場人物たちが本気で怖がっているというところも大きなポイントの一つです。何回もリテイクをされて本当に参っている表情をする彼女の顔は、説得力の塊といえるでしょう。

 総じて、何度も見ており最初は流し見しようとしていた本作を気づけば最後までかじりついてみてしまいました。見るたびに発見があり、美術品を見るかのような画面構成、音楽含めて全てに行き届いている映画です。是非一ご鑑賞下さい。

 

魔法使いの森(1932年製作の映画)上映時間:8分

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評価【★★★☆☆】3.0/5点満点中

監督
 バート・ジレット
出演者
 ピント・コルヴィグ

 ルシル・ラ・ヴァーン 他…

 

あらすじ

 二人の子供が森に迷い込み、魔女に誘い込まれる。

総評

 ディズニーの世界観とヘンゼルとグレーテルを組み合わせたような作品。

ヘンゼルとグレーテルでは、出てこない小人たちが物語を暗いものにせず、明るくしてくれています。1930年代のディズニー映画というだけあり、とにかくぬるぬると動く絵も本作の見どころです。とはいえ、原作にあるようなおどろおどろしさもあり、子供を虫や動物に変化させる魔女の描写などは、絵と音楽による不安描写があるので子供が見たら少しトラウマになるかもしれません。

 総じて、往年のディズニーの技術力の高さを感じられ、ヘンゼルとグレーテルをかわいく、そして少し怖く表現している一作です。

キャッシュトラック(2021年製作の映画)上映時間:119分

 

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評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中

 

監督
 ガイ・リッチー
出演者
 ジェイソン・ステイサム
 スコット・イーストウッド
 ホルト・マッキャラニー  他…

 

あらすじ

 LAにある現金輸送専門の警備会社フォルティコ・セキュリティ社。日々、現金輸送車/キャッシュトラックを運転するのは、特殊な訓練を受け厳しい試験をくぐり抜けた強者の警備員たち。そこに雇われた新人パトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)、通称“H”。試験をぎりぎりで合格した彼は周りから特に気に留められる存在ではなかった。しかし、彼の乗ったトラックが強盗に襲われた時、驚くほど高い戦闘スキルでそれを阻止する。さらには、再びHの乗るトラックが強盗に襲われると、彼の顔を見た犯人たちはなぜか金も奪わずに逃げてしまう。彼は一体何者なのか?周囲が疑心暗鬼に陥る中、全米で最も現金が動く日“ブラック・フライデー”にフォルティコ・セキュリティ社に集まる1億8,000万ドルの大金を狙う強奪計画が進行していた…

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

キャッシュトラック - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

 

総評

 ガイリッチー監督の最新作。早くもAmazonプライムで見れるようになっていたので鑑賞しました。

 原題は「wrath of man」でまさしく怒れる男の物語であり、「キャッシュトラック」現金輸送車はあくまで舞台というところでしょうか。

 はじめはただ仕事ができて寡黙な男にしか見えなかったステイサムが徐々になぜ現金輸送車の警備員になったのか。その謎が本作の要であり、時系列を前後に入り乱れながら描いています。ガイリッチー作品は軽快な作品が多いですが、本作はずっしりと重めのテーマながら、時系列がバラバラな話をうまく組み立てられており、ストレスなく見ることができる一作になっています。

 主演のステイサムも静かにしかし激しい怒りを内に秘めた主人公を演じており、そこも注目ポイントです。あと、とにかく人が死にまくるクライマックスは、あっけなさ過ぎて少し笑えます。(ここは人によるかもしれませんが)

 総じてノワールものとして楽しめるだけでなく、ガイリッチー色も入り、軽快ではなく重めの作品を見たいという方にお勧めです。同時期に公開された「ジェントルメン」と併せてどうぞ。

 

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)上映時間:98分

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評価【★★★☆☆】3.0/5点満点中

 

監督
 本多猪四郎
脚本
 関沢新一
出演者
 高島忠夫
 浜美枝
 佐原健二  他…

 

あらすじ

 

 アメリカが生んだ怪獣キャラクターの元祖「キングコング」をゲストに迎え、ゴジラが7年ぶりに復活。大怪獣同士の戦いが始まる。

総評

 ゴジラシリーズ第3作。初のカラー作品です。

 円谷英二キングコングを取りたかったこと、そしてたこを特撮に取り入れたかったことを実現したかったらしく、本作はそれを叶えている一作といえるでしょう。

 随所にキングコングオマージュがちりばめられており、未開の地に眠るキングコングや、キングコングが国会議事堂に登るシーンさらには、電車を襲うシーンも含めてオマージュシーンが多くあります。
 ただオマージュさせるだけでなく、電気ショックを受けたキングコングが強化されて、ゴジラに逆転したり、爆弾にも耐えられる肉体を持つなど目に楽しい感覚を観客に見せています。

 ただ、肝心のドラマ部分はエンタメ性に特化させすぎているというか、正直なところ、退屈さを感じさせました。テンポもよく、コミカルなのですが、日本映画らしいといえばよいでしょうか。スベりに近い状態といえるでしょう。

 総じて、一作目や二作目にあった反戦のメッセージは完全になくなり、エンタメ性に完全に振り切っている作品になっています。ゴジラvsコングを見る前に是非ご鑑賞下さい。

プレデター(1987年製作の映画)上映時間:107分

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評価【★★★★☆】4.0/5点満点中

監督
 ジョン・マクティアナン
脚本
 ジェームズ・E・トーマス
 ジョン・C・トーマス
出演者
 アーノルド・シュワルツェネッガー
 カール・ウェザース  他…

 

あらすじ

 捕虜となった政府要人を救出するため、南米のジャングルに派遣されたダッチ率いるコマンド部隊。捕虜奪還に向かった彼らに突如何者かが襲いかかる。その手口は残虐非道で、胴体は消え、血痕もなく、内臓だけが残された。ダッチが見た敵の正体――それはカメレオンのように身体の色を変える、宇宙から来た凶悪なプレデターだった!

 

Filmarksよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評

 「やはりこの映画は吹き替え版に限る。」「やはりこの映画は吹き替え版に限る。」なんで2回言ったかって?2回目はこだまだョ。

 アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSFアクションの大傑作です。

舞台は一貫してジャングルの中なのですが、それでも飽きさせないストーリー展開に、癖の強いが愛着が湧くキャラクターたち、そして何よりもW主演といってもよいアーノルド・シュワルツェネッガープレデターの力で一切飽きさせない作りになっています。

 エイリアンと異なりプレデターが、テクノロジーを駆使したハンターであることも特筆すべきでしょう。対する人間も序盤で対人間に対して最強ともいえる戦力を見せつけることで、それでもかなわないテクノロジーを持った怪物であるという事を象徴しています。

 終盤ガトリング砲すら太刀打ちできなかったプレデターに知恵とパワーでシュワちゃんが泥だらけになりながら反撃するシーンはどちらが怪物なのかといったところでしょうか。思わず笑いが出てきてしまいます。

 最後に本作を視聴する際は、吹き替え版と字幕版どちらの視聴もおすすめできます。特に玄田哲章氏の雄たけびはシュワちゃんよりも迫力のある声になっていますので、ぜひ一度聞いていただければと思います。

 シリーズとして以降も続編が次々と製作されている本作ですが、繰り返し鑑賞できるほどのパワーを持っています。見たことない方は是非ご鑑賞下さい。