映画愛が足りないブログ

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宇宙戦争(2005年製作の映画)上映時間:114分

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評価【★★★★☆】4.4/5点満点中

監督
 スティーヴン・スピルバーグ
脚本
 デヴィッド・コープ
 ジョシュ・フリードマン
出演者
 トム・クルーズ
 ダコタ・ファニング
 ティム・ロビンス  他…

 

あらすじ

 世界各地で異常気象が発生するなか、港湾労働者のレイが住むアメリカ東部の街でも奇怪な雲が立ちこめ、稲光が落ちると、地底から巨大ロボットのような物体が現れる。異星人の襲来だと知ったレイは、別れた妻から預かったふたりの子どもを守りながら、必死に逃走。しかし、異星人のパワーは予想以上で、街はどんどん破壊されていく…。

総評

 「マイノリティ・リポート」に次いで2回目のスピルバーグトム・クルーズのタッグが見られる本作。結論から言うと最高のSF映画ですね。

 序盤の嵐からスタートし、雷が落ちたと思ったら地中から異星人のトライポッドが出現。畳みかける様に恐怖映像がスタートしていきます。ビームにより一瞬で消し去られる人間と逃げ惑うパニックに陥った人間とを迫力満点の映像で撮っているのは、さすがスピルバーグの手腕でしょう。中盤からは、血を吸い何かの植物の養分にするシーンや、姿を現す宇宙人など、ダレることなく新鮮な恐怖場面をちりばめていきます。

 トム・クルーズと娘役のダコタ・ファニングの演技も最高でしたね。ダコタ・ファニングの恐怖でゆがむ表情もさすがでしたが、今作はやはりトム・クルーズの演技が光っています。他作品では、ヒーローとして果敢に戦う役割の多いトムですが本作では宇宙人の前に手も足も出ず(一応撃破シーンはありますが)翻弄される姿を映し、新鮮な感じ。そして何より「子育て」という強敵。思春期の息子とコミュニケーションを取ろうとするものの全くうまくいかず、ボールで窓ガラスを割るトム、子供がピーナッツアレルギーであることも知らず、ついには窓にパンを投げつけるトム。子供に名前を呼び捨てにされるトム。クライマックスまでダメ親父を演じ続けています。トム主演作には珍しい配役と演技ですね。

 総じてスピルバーグの本領発揮ともいえる恐怖・パニック映像の畳みかけ。トム・クルーズの新鮮な演技。それが組み合わさって最高のエンターテイメント作品になっていると思います。「フェイブルマンズ」が公開された今、スピルバーグ作品を振り返るのに最適な一本といえるでしょう。もちろんおすすめです。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)上映時間:131分

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評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中

監督
 ジュリアノ・ドネルス
 クレベール・メンドンサ・フィリオ
脚本
 ジュリアノ・ドネルス
 クレベール・メンドンサ・フィリオ
出演者
 ウド・キア
 ソニア・ブラガ
 ジョニー・マース 他…

 

あらすじ

村の長老である老婆カルメリータの死をきっかけに故郷の村バクラウに戻ったテレサ。しかしその日から村では不可解なことが次々に起こり始める。突然、村はインターネットの地図上から姿を消し、上空には正体不明の飛行物体が現れる。村の生命線である給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは村人が血まみれの死体で発見される。めったに現れないはずの他所者の来訪、それは血で血を洗う暴力と惨劇の幕開けだった。

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評

ブラジル製作の映画で、本編は8割方ポルトガル語になる本作。まずは前情報なしで是非ご鑑賞いただければと思います。

そのうえで読んでいただきたいのですが本作を一言で表すと、「舐めていた村人たちが実は戦闘狂だった」です。

最初はUFO?怪現象?何かSFものかなというミスリードがありましたが、物語が進むにつれてそういう話ではないこと。そして、作中村民たちが言葉にしたセリフが重要な意味を持つようになるという盛り上げ方のうまさ。そして畳みかける様な終盤の展開に、呆気に取られているうちに物語は終わります。序盤のゆったりとした展開と裏腹に徐々にテンポアップしていく展開は楽しいですね。

総じて、ポスターからでは予想もつかない展開が楽しめる一作になっています。なるべく前情報なしで鑑賞いただくのが良いと思います。観るものに迷った際に是非。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)上映時間:141分

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評価【★★★☆☆】3.9/5点満点中

監督
 スティーヴン・スピルバーグ
脚本
 ジェフ・ナサンソン
出演者
 レオナルド・ディカプリオ
 トム・ハンクス
 クリストファー・ウォーケン  他…

 

あらすじ

フランク・アバグネイルの自伝小説を原作に、レオナルド・ディカプリオトム・ハンクスの豪華共演で映像化。16歳から21歳までに大金を稼いだ天才詐欺師とそれを追うFBI捜査官の姿を描くクライム・コメディ。

フィルマークスよりあらすじ抜粋

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総評

 英語で「鬼さんこちら」的な意味を持つ本作はスピルバーグ監督が「マイノリティ・リポート」と同時期に製作され公開された一作になっています。さすが仕事が早いですね。そしてかつ面白いというのが、またうまいですね。

 本作の魅力は何といってもディカプリオの七変化でしょう。シュッとしたいでたちで、航空機パイロットや医者など皆のあこがれの職業になりきる様は見事の一言です。航空機パイロットの衣装はあまりにも似合っていたからでしょうか。今作で何度も目にかかることができ、眼福の一言です。

 そしてトム・ハンクス。現代のジェームズ・スチュアートの様に、アメリカの良心を体現したかの様な彼の演技も良かったですね。父親役のクリストファー・ウォーケンと対象的な役割を本作ではもち、フランクの父親代わり(現にラストでは父親代わりになっています。)となっています。

 総じてスピルバーグらしいカメラワークの楽しさと演者(特に主演二人のパワー)もあって、本作は2時間20分ぶっ通しでみどころ満載の映画になっています。特にディカプリオの七変化は最近の彼にはない、アイドル路線の名残が見えてきます。おススメです。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)上映時間:105分

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評価【★★★★☆】4.0/5点満点中

監督
 吉田恵輔
脚本
 吉田恵輔
出演者
 ムロツヨシ
 岸井ゆきの
 若葉竜也  他…

 

あらすじ

イベント会社に勤める⽥⺟神(尚樹)は、合コンでYouTuber・ゆりちゃん(川合優⾥)に出会う。⽥⺟神は、再⽣回数に悩む彼⼥を不憫に思い、まるで「神」かの様に⾒返りを求めず、ゆりちゃんの YouTubeチャンネルを⼿伝うようになる。ふたりは、⼈気がでないながらも、⼒を合わせて前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていくが…あることをきっかけに、⼆⼈の関係が豹変する。

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

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総評

 人間の弱い部分をこれでもかと前面に押し出した本作は、「ヒメアノ~ル」、「愛しのアイリーン」を撮った吉田恵輔監督の映画になります。

 「恩を仇で返す女」と「見返りを求める男」というコンセプトで人間の愚かでバカバカしさすら感じる一面をブラックな笑いで表現しています。そして、いつしかそれが笑いごとではなくなってしまい…。そんなコミュニケーションの失敗し続ける主人公たちを正面から映し出しています。

 主演の岸井ゆきののクズっぷりも見事でしたが、やはり特筆すべきはムロツヨシでしょう。普段福田作品でコメディばかりやられている彼が、暴走する中年男性を迫真の演技で(特に怒りのシーンは最高です。)演じ切っています。「さがす」の佐藤二朗もそうでしたが、俳優のいろんな面を見せてくれる作品に出合えると嬉しいですね。その他、脇を固める若葉竜也、柳俊太郎ら出演陣が全員ろくでもないので、必見です。

 総じて観るのがきつくなってしまうほどの人間の愚かさ、弱さを押し出した一本になっています。ムロツヨシの演技は新鮮なので一見の価値ありです。Amazonプライムで視聴可能ですので(2023年3月現在)、是非ご鑑賞ください。

ドナルドの洗濯機(1940年製作の映画)上映時間:8分

視聴はこちらから(ディズニープラス)

評価【★★★☆☆】3.2/5点満点中

監督
 ジャック・キング
出演者
 リー・ミラー
 クラレンス・ナッシュ 他…

あらすじ

 ドナルドは犬用洗濯機を製作し、プルートをおびき出そうとする。あらゆる方法を試すも、最後は自分が洗濯機に洗われる羽目になってしまった。

総評

 ドナルドの洗濯機というタイトルですが、話としてはドナルドがプルートをおもちゃにして遊んでいると、洗濯機に巻き込まれ罰をくらうオチになっているので話のほとんどは、プルートへのいたずらです。

というかドナルドは本当にものを作ったり、いたずらするのが好きですね。以前レビューした「ドナルドの海水浴」でも同様の流れでした。

総じてプルートとドナルドの両方ボケのやり取りにニッコリできる作品になっています。ディズニープラスで是非ご鑑賞ください。

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)上映時間:143分

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評価【★★★☆☆】3.0/5点満点中

監督
 ジャスティン・リン
脚本
 ダニエル・ケイシー
出演者
 ヴィン・ディーゼル
 シャーリーズ・セロン
 ナタリー・エマニュエル
 ミシェル・ロドリゲス  他…

 

あらすじ

ドミニク(ヴィン・ディーゼル)は、レティ(ミシェル・ロドリゲス)と幼い息子のブライアンの 3人で静かに暮らしていたが、この平穏がいつまでも続く とは思っていなかった。そして、ドミニクは最も愛する者たちを守るため、否応なく自身の過去の罪と向き合うこととなる。ドミニクたちは世界を震撼さ せる陰謀を止めるため、凄腕の殺し屋で一流ドライバーである男と戦うことになる。-なんとそれは、実の弟のジェイコブ(ジョン・シナ)だった。ドミニク(ヴィン・ディーゼル)は、レティ(ミシェル・ロドリゲス)と幼い息子のブライアンの 3人で静かに暮らしていたが、この平穏がいつまでも続く とは思っていなかった。そして、ドミニクは最も愛する者たちを守るため、否応なく自身の過去の罪と向き合うこととなる。ドミニクたちは世界を震撼さ せる陰謀を止めるため、凄腕の殺し屋で一流ドライバーである男と戦うことになる。-なんとそれは、実の弟のジェイコブ(ジョン・シナ)だった。

フィルマークスよりあらすじ抜粋

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総評

ワイルドスピード(原題Fast&Furious)シリーズ第9弾。今回は敵役に主人公ドミニクの弟としてジェイコブ(ジョン・シナ)が初登場。ストーリーを盛り上げてくれます。

本作の見せ場は、強力な磁石により車が縦横無尽に吸い寄せられていくシーンと、車にロケット燃料をつけて飛ぶシーンでしょう。いずれもクライマックスに用意されていますが、長丁場でしかもこれでもかとしっかり映しており、見ごたえがあります。

とはいえ、ストーリーはお粗末にもうまいとは言えません。シリーズの長期化故仕方ないことですが、弟が急遽出てきていままでそのことを言わなかった点を仲間に指摘された時、主人公の返答は無言。このほかにも「ファミリーだから」という理由での雑なやり取りが散見されなんだか家族愛にも食傷気味になってしまいました。

総じて見せ場やアクションなど見どころはありますし、新キャラのジョン・シナも十分な存在感を見せてくれますが、ツッコミどころが多すぎて頭からっぽにして観る映画なんだよと言われても、さすがにきつかったです。新作の10作目が今年公開されますので予習用としてご鑑賞いただければと思います。

おしゃれキャット(1970年製作の映画)上映時間:78分

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評価【★★★☆☆】3.3/5点満点中

監督
 ウォルフガング・ライザーマン
脚本
 ケン・アンダーソン
 フランク・トーマス
出演者
 フィル・ハリス
 エヴァガボール
 スターリング・ホロウェイ  他…

 

あらすじ

舞台はパリ。心優しく風変わりな大金持ちの老婦人が全財産を残す相手として選んだのは、気品溢れる猫のダッチェスと三匹の子猫たちだった。ところが、欲深くおっちょこちょいな執事が、遺産欲しさに猫たちの誘拐を企てる。今やダッチェスたちの運命は、やんちゃな野良猫トーマス・オマリーと仲間のジャズ猫たちにかかっている。

フィルマークスよりあらすじ抜粋

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総評

ディズニーランドでよく見かけるマリーという白猫のキャラクターが登場する本作、未視聴だったのでどんなもんかと思い、視聴しました。

上流階級で暮らしていた猫たちがクラシック、そして町にいる野良猫たちがジャズ黎明期のバンドという表現の仕方は斬新ですね。先日観たクルエラでもロンドンを舞台に、クラシックなものとパンクとの組み合わせがありましたが、ディズニーはこのような舞台設定が得意なのかもしれませんね。

ただ物語は最初に気でも狂ったのか孤独な大金持ちが自分の遺産を猫に譲るなんて言うもんだから、余計なトラブルが生じたのであり本作の悪役エドワーズには、どこかかわいそうな感じが否めませんでした。(私がペットを飼っていないのもあるのかもしれませんが)

総じてかわいらしい猫がぬるぬるとした作画で動いているのはもちろん。背景の美術も非常に凝った作品になっています。物語自体は平凡と言って差し支えありませんが、ジャズのシーンはかなり力が入っていますので、是非一度ご鑑賞下さい。