評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中
監督
カイル・バルタ
出演者
スティーヴ・カレル
ルーシー・ローレス
ミシェル・ヨー
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
ジュリー・アンドリュース
ドルフ・ラングレン
あらすじ
1970年代。悪党に憧れる少年・グルーのもとで、いたずら三昧の毎日を送っていたミニオンたち。そんなある時、グルーが突然どこかへ連れ去られてしまう。彼を助け出そうとカンフーの修行に励むミニオンたちに、やがてさまざまな試練が襲いかかる。
総評
黄色いキャラクターミニオンズが登場するアニメシリーズ「怪盗グルー」の最新作。
シリーズは未視聴だったのですが、劇場で吹き替え版を観てきました。
70年代を舞台にしていることもあってかオープニングシークエンスからオープニングまではさながら007シリーズの様な入り方で、特にオープニングは影を使った演出でまんま007です。
エピソード0という事で新規にも入りやすい作品になっておりシリーズを見たことがなくても楽しめるようになっていました。
幼いグルーと彼に従う黄色い生き物ミニオンズたちが毎日愉快に悪事を働いていた。ある日グルーが崇拝する悪の集団「ヴィシャス・シックス」が新メンバーを応募する事を知り、応募するが子供扱いされ、相手にされない。怒ったグルーはヴィシャス・シックスが盗んだばかりのゾディアックストーンという伝説の石を盗み出す。追われる立場となったグルーにヴィシャス・シックスの元リーダーワイルドナックルズが現れ、グルーを誘拐してしまう。ミニオンズはグルーを救出に向かいますが、ナックルズの護衛にコテンパンにやられてしまう。グルーを救出する為偶然であったカンフーの師匠マスターチャウの下でカンフーを修行する。
70年代推しはオープニングだけでなく、ディスコミュージックに、当時人気だったブルースリーのカンフーを取り込み盛りだくさん。
ブルースリーお馴染みのイエロージャージに身を包み短い手足でアクションを決めるミニオンズたちは確かに可愛く新鮮です。また、アースウィンドアンドファイアーの「シャイニングスター」などのディスコミュージックは、ミニオンズのキャラクター達のファンキーさとマッチしていました。
が、それが物語とうまくマッチしているかというと、そうでもない様な感じです。一つ一つの要素がバラバラな印象を抱いてしまいました。その点が少し残念な点ですね。
また、ナックルズとのやりとりは心温まるもののグルー自体は物語の始まりからあまり変わらず成長譚としての要素も薄めです。
総じてストーリーはやや薄めながら、ミニオン達のかわいさを堪能できる一作になっており、ミニオン初心者でも楽しめる作品になっています。まだミニオンを見たことがない方はこの機会に観てみてはいかがでしょうか。私はなんだかんだ楽しめました。