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ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)上映時間:103分

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評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中

監督
 ピーター・ランデズマン
脚本
 ピーター・ランデズマン
出演者
 リーアム・ニーソン
 ダイアン・レイン
 マートン・ソーカス  他…

 

あらすじ

 

ある深夜、5人の男がワシントンD.C.の民主党本部に侵入。盗聴器を仕掛けようとしたところを逮捕された。事件の指揮を担当したFBI副長官フェルトは、背後にホワイトハウスの関係者がいると確信。例え相手が大統領であろうとも、捜査の手を緩める訳にはいかない。しかし長年FBIのトップに君臨したフーバー長官の急死後、長官代理に就任したグレイは、ホワイトハウスの意向を汲み捜査の早期終結を指示する。このままでは真実が闇に葬られてしまう。捜査を続行し、事件の全容を明らかにするため、フェルトは一世一代の賭けに出る。

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評

  ニクソン大統領を辞任に追い込んだ「ウォーターゲート事件」その内部通告者は長年「ディープスロート」という名前だけが明らかになっていました。その「ディープスロート」こそが本作の主人公である、FBI副長官のフェルトであったという話です。

 本作は真実を基に作成されており、フェルトが発言している「FBIは独立した組織である」という事を身をもって体現し、大統領を辞任へと追いやっています。「96時間」シリーズやその他もろもろで肉体を酷使するリーアム・ニーソンばかりを観てきましたが、本作では一転して終始落ち着いた演技を見せてくれています。役作りの為か、細身になり、鋭い眼光と深い皴を見せるリーアム・ニーソンは数々の修羅場をくぐり抜けてきたFBIの副長官という役にぴったりです。

 丁寧な物語の運び方で、かつテンポ良くウォーターゲート事件の始まりから告発、そして世間の発覚までを描いていますが、フェルト自身の家族関係を描きすぎているかもと思います。そこは正直言ってあまり効果を出していない様に思いますので、それを抜いて90分台に収まっていれば尚見やすいポリティカル・ドラマとして観れたかもしれません。

 総じて本作はウォーターゲート事件のあらましを知っていることが大前提となります。それを知らないと選挙までに何があるんだ?という思いや、何が発覚してニクソンは辞任に追いやられたんだ?となってしまうので、あまり正確な情報源とは言えませんが、ウィキペディアだけでも良いので把握したうえで観ることをお勧めします。リーアム・ニーソンのフェルト副長官役はハマり役ですので、イケおじを観るという楽しみ方もあると思います。