評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中
監督
ケネス・ブラナー
原作
アガサ・クリスティ
出演者
ケネス・ブラナー
ジョニー・デップ
ミシェル・ファイファー 他…
あらすじ
エルサレムで事件を解決した名探偵のエルキュール・ポアロは、イギリスでの事件解決を依頼され、急遽、豪華寝台列車オリエント急行に乗車する。アメリカ人富豪ラチェットから、脅迫を受けているからと身辺警護を頼まれるが、ポアロはあっさりと断る。その夜、雪崩で脱線し立ち往生してしまった車内でラチェットが何者かに殺害される。鉄道会社から捜査を頼まれたポアロは、乗客たち一人一人に聞き込みを開始するが、乗客全員には完璧なアリバイがあることが判明するのだった……。
総評
旧作となるシドニールメット版も以前見たことがあり、今作はその旧作との比較となりました。今作のポアロは、監督自身が主演を演じていることもあり、非常に人間臭くなっている様に思います。それに伴い、映画全体の雰囲気も今風にいうとエモい感じになっています。
しかしながら、限られた上映時間の中で被疑者全員の人間関係を描くのは元より難しく、やや唐突にエモーショナルな展開が始まった感が否めません。
また、謎解きシーンでの、殺害シーンは旧作の方がスマートな印象を受けました。少し段取りの悪さのようなものを感じます。
CGで作られている景色は確かに荘厳な感じはあるものの、旅の感じは薄れてしまっている様に思います。実際にロケするよりも確かに安価でスピーディだと思うのですが、雪中の機関車を見たかったなと。
総じて現代風にエモくなったポアロ、観客の気持ちを動かすという点では今作の方に軍配が上がるかと思いますが、個人的には旧作の方がよかったかなという印象です。