地獄(1960年製作の映画)上映時間:100分
評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中
監督
中川信夫
出演者
天知茂(宇寿木純)
沼田曜一
中村虎彦 他…
あらすじ
仏教大学の学生である四郎は、婚約も決まった幸子という女性もいたが、ある日、悪友の田村の運転する車に同乗していると酔っ払いのチンピラを轢き逃げしてしまう。
田村はひき逃げしたにも関わらず四郎に「お前のせいでこうなった」、「何も気にすることはない」と言い放つ。
罪の意識に苛まれた四郎は幸子と自首しようとしてタクシーに乗り込むが、今度はそのタクシーが事故に遭い、幸子を失ってしまう。
失意の中、電報で母の危篤を知り、実家で両親の経営している老人ホームに帰省すると、父親が母が危篤にも関わらず愛人と画家、その娘サチ子を囲い豪勢な暮らしをしていた。
父親は国の補助金を利用者に還元せず自分の暮らしに充て、利用者である老人たちは劣悪な環境で暮らさせていたのだった。
そんな父の元にはヤブ医者や三流記者などが周りにもおり、周りも周りであった。
四郎は幸子に瓜二つのサチ子に惹かれるのだが、父の愛人には迫られ、どういう訳か田村までもがフラリと現れ、傷心旅行中の幸子の両親、
轢き殺したチンピラの母親とその女までもが現れ全員集合となる。
チンピラの女に吊り橋で迫られあわや絶体絶命の四郎だが、もつれている間にその女が転落死する。そして田村とも揉み合いとなり田村が落ちる。
そんな中老人ホームの10周年記念パーティーが開かれる中、老人たちは食中毒で全員死に、チンピラの母親に毒入り酒を飲まされその他も死亡、崖から這い上がった田村がピストルでサチ子を殺して、幸子の両親も列車に飛び込み自殺する。
もうとにかく主要人物がどんどん死んで四郎もチンピラの母親に首を絞められ、命を落とす。
そして四郎は地獄に落ちるのであった。
総評
とにかくすごい映画を見た。
先程、長文であらすじを書いたものの、あれで実はまだ映画の半分で、後半は、地獄絵図を実写化したような世界観。賽の河原や血の池地獄等皆さんご存じの地獄を描いている。
この映画の肝は前半の地獄のような現実から、地獄に落ちた後現世での悪行を裁かれるという構図にこそある。だが、前半の地獄感が強烈すぎて、地獄よりも凄惨な状態になっているので、ちょっとフフッとなってしまう。
総じてカルト映画と呼ばれるだけのパワーある映画でした。