評価【★★★☆☆】3.2/5点満点中
監督
キャシー・ヤン
出演者
マーゴット・ロビー
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ユアン・マクレガー 他…
あらすじ
ジョーカーと別れ、すべての束縛から放たれたハーレイ・クイン。モラルのない暴れぶりが街中の悪党たちの恨みを買うなか、謎のダイヤを盗んだ少女をめぐり、裏世界を牛耳る残酷なサイコ“ブラックマスク” との全面対決へ! 悪 VS 悪のカオスな戦いでテンションMAXの ハーレイは、切り札としてクセ者だらけの最凶チームを新結成。世界のすべてをぶち壊しに行く、前代未聞のクレイジーバトルが始まる!
フィルマークスよりあらすじ抜粋
総評
DCコミックスの映画化ユニバース、DCEU。その一つである「スーサイド・スクワッド」の続編が本作です。前作で唯一といっても良いほどの印象を与えたマーゴット・ロビー演じる「ハーレイクイン」というキャラクターを主人公に置いたフェミニズム・アクション。
ポップなファッションに身を包み、男たちを手玉に取るように暴力を振るう彼女の姿は前作以上にアップデートされ、激しくなっています。脇を固める女性陣も多種多様なキャラクターを用意していますが、ハーレイの前にはかすんでしまいます。
本作に登場する女性キャラクター達は皆男からの性差別や暴力、セクハラに常に晒されています。そのことを説明するためか、クライマックスのためかややくどい印象を受けます。そのせいで、かわいくポップな本作に説教臭さが出てしまいテンポを悪くしてしまっていると思います。
また残念だったポイントがもう一つ。これは仕方のないことなのですが、本作が上映されたのは、コロナの影響による自粛が始まった2020年3月20日。そのせいもあり、本作はもっと売れるはずだったのが、製作費を少し超える程度の興行収入に終わってしまったのです。
総じてハーレイクインを物語の主役に置いたことは効果的で、ポップでバイオレンスな絵作りになっています。マーゴット・ロビーを堪能したいのなら外せない一作になっていますので、是非ご視聴ください。