評価【★★★☆☆】3.2/5点満点中
監督
ティム・ミラー
脚本
ジョシュ・フリードマン
デビッド・S・ゴイヤー
ビリー・レイ
Justin Rhodes
出演者
マッケンジー・デイビス
アーノルド・シュワルツェネッガー
リンダ・ハミルトン 他…
あらすじ
メキシコシティの自動車工場で働く21歳の女性ダニーは、未来から来たターミネーターに襲われる。そんな彼女の窮地を救ったのは、同じ未来から送られてきた強化型兵士だった。ターミネーターが執拗な追跡を続ける中、伝説の女戦士サラ・コナーが彼女たちの前に現れる
総評
ジェームズ・キャメロン曰く、ターミネーター2の”正式な続編”(何度目だ)である本作。その出来はというと、正直いまいちという感じでした。
本作の問題点をジェームズ・キャメロンは「アーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンを出したことが失敗だった」と言っていましたが、別にそこはそんなに問題ではありません。
問題なのは、新キャラクター達特に、ダニー役のナタリア・レイエスとRev-9役のガブリエル・ルナでしょうか。どうしても過去のキャラクター達の焼きまわし感が否めませんでした。ダニーは行動原理が分からなく、いつの間にか勇敢な女性に変貌しています。またRev-9は不気味さはあるもののどこか地元にいる兄ちゃん感が否めなくそこがよりターミネーターの恐ろしさを表現しているという意見もあると思いますが、自分には合いませんでした。
反面、グレースを演じたマッケンジー・デイヴィスは半分人間、半分機械の体という設定が見事にマッチしており、細身の体から繰り出されるアクロバティックな動きとパワフルなアクションも合わさり、かっこいいキャラクターになっていたと思います。
総じてレジェンドたちが登場し、お祭り感のある作品になっています。が、主人公であるダニーの感情にあまりライドできないので、物語全体がやや薄味になってしまっている印象です。それまでのシリーズをぶった切ってまでやるべきことだったのかと言われると疑問が浮かんでしまう本作ですが、マッケンジー・デイヴィスは良いキャラしているので、彼女目当てに観てみても良いかもしれません。