評価【★★★☆☆】3.8/5点満点中
監督
ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
脚本
マックス・ボレンスタイン
出演者
トム・ヒドルストン
サミュエル・L・ジャクソン
ブリー・ラーソン 他…
あらすじ
バミューダ海域にある謎の島「髑髏島」の調査を命じられた調査隊。彼らの任務は未知の生物を発見することにあった。だが、そこは人類が踏み入れてはならない島だった。島に入って間もなく、巨大な猿の攻撃に合い、調査隊はバラバラになってしまう。果たして調査隊は生き延びることができるのかー。
総評
今作のキングコングは巨大生物ものとして昨今の事情に合わせた見やすい作品になっています。このみやすさとは何なのかについてですが、一言でキングコングに性のにおいがないことが挙げられるでしょう。
言わずもがな初代キングコング、05年のリメイクそして日本で製作されたキングコング対ゴジラにしてもキングコングが執心するのは美女です。本作でも美女役としてブリー・ラーソンが登場しますが、あくまで一人の人間として扱われ、決して性の対象にはなっていません。その事が本作を巨大生物パニックものそして冒険譚としてストレートな脚本にしており、雑味がなくすんなり入る様になっています。
また役者陣も良かったですね。特にサミュエル・L・ジャクソン。ドアップになるとどちらがコングかわからなくなるくらいの迫力で、コングを殺すことに執着する軍人の役を見事に演じていました。あんな人がいたら、怖いですね~。なお、若干のネタバレになりますが、彼のお得意のセリフ「マザーファッ」は本作も健在。どこで聞けるかは見てのお楽しみにしてくださいね。
総じて巨大生物ものとして、純粋に観たいものを観せてくれるので、それだけでも良いのですが、そこに雑味となる恋愛要素やドラマ性も削いだことが功を奏しています。以降のレジェンダリーシリーズの方向性を決めたといっても過言ではないでしょう。おすすめです。