ハイタッチ(2019年製作の映画)上映時間:8分
評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中
監督
ブライアン・ラーセン
脚本
ブライアン・ラーセン
あらすじ
どこかの惑星、巨大な機関車のエンジンルームで何年も同じ動作をしている二体のロボットは、ある時一体のロボットが遊びを始めたことから交流が生まれる。その中でハイタッチをしようと試みるも、充電コードにつながれた二体のロボットはハイタッチも出来ない。そこで二体は意を決して自由を求めて行動を起こす。
総評
囚人の様にコードでつながれている二体のロボットが主役の本作。
原題が「smash&grab」というだけあり、一対はものを投げる(smash)ロボットで、もう一体は受け取る(grab)ロボットです。
この設定がうまく活用されていると思います。単純労働を表現するのにも使えますし、脱出の際のコンビネーションにも使える一石二鳥の設定です。
ロボットに口はなく、しゃべりませんが、目がカメラのシャッターの様に閉じたり、開いたりするのでそこで感情を読み取ることができます。毎度ながら、絵だけで表現するのがうまいのがピクサーです。
最後は捨て身の作戦に出たsmashの攻撃で何とか脱出。またコードに縛られた生活ですが、今度は二人一緒。仲良く旅に出かけるところでThe end。8分ながら話のまとまりに今度も感動させられます。
総じて、世界観の美しさやロボットの悲哀、そしてユーモアが盛り込まれた作品になっています。こちらも8分といつもピクサーの話のまとめ方には感心させられますが、今作も同様です。是非空いたお時間にご視聴下さい。