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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)上映時間:123分

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評価【★★☆☆☆】2.9/5点満点中

監督
 デヴィッド・エアー
脚本
 デヴィッド・エアー
出演者
 ウィル・スミス
 ジョエル・キナマン
 マーゴット・ロビー
 ジャレッド・レトー  他…

 

あらすじ

スーパーヒーローでは世界は救えない!?
世界崩壊の危機を前に、アメリカ政府がその未来を託したのは、
バットマンやスーパーマンではなく、クレイジーな“悪党”たちだった!

迫り来る世界崩壊の危機を前に、政府は、あるとんでもない決断を下す。
それは、牢獄に捕らえられた悪党たちによる最「狂」軍団を結成するというものだった。
情に厚い凄腕暗殺者、地獄の炎を操る小心者、唯我独尊を貫く女侍、
コンプレックスを抱える怪力男、 トラブルメーカーのブーメラン使い・・・
そして、予測不可能までにぶっ飛んだ女ピエロ、ハーレイ・クイン
思いがけず“正義のヒーロー”を任された寄せ集めの悪党たちは、世界を救えるのか!?
悪の力が暴発する、クレイジーでポップな爽快アクションエンターテインメント!

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評

 「フューリー」「サボタージュ」のデヴィッド・エアー監督がメガホンを撮った本作。広告会社の作った宣伝があまりにも良かったので、急遽撮り直しが行われたりと色々いわくつきの作品です。そんな本作ですが、はっきりいって自分的には低評価にせざるを得ませんでした。

 本作のテーマは何といっても普段バットマンやスーパーマンなどヒーローと対峙するアウトローたちが刑を軽減されるというたったそれだけを理由にチームを組まざる得なくなった寄せ集めの部隊であり、名前の通り決死の作戦に挑まなければならないというところでしょう。すなわち、「悪であること」、「決死の作戦であること」は盛り込まないと成り立たない訳です。
 しかし、本作で描かれているのは、徹底してキャラ紹介場面です。キャラを紹介する、またキャラを紹介する、そしてキャラを紹介する。しかもキャラ紹介も能力についてがほとんどなので、この囚人たちはどんな悪人たちなのかというところは伝わってきません。しかも、囚人たちを統括する人物の思惑で彼らは嵌められてしまうので、なおさら「この人達は悪なのか」と疑問が生じてしまいます。

 また、決死の作戦かどうかというところですが、本作の敵の第一印象は、「よ、弱そう」という感じです。実際あっさりとやられてしまい成し遂げた感が全くありませんでした。もっと強い敵とまでは言いませんが、道中での困難はもっと描いてほしかったですね。

 ヒロイン役のマーゴット・ロビーはよくぞここまで漫画らしい人を見つけてきたというほど、キュートでしかし残虐性もあるハーレィクインという人物をうまく演じられていたと思います。半面、ウィル・スミスは終始ウィル・スミスでしたが…。

 総じて本作はキャラクター紹介に重点を置きすぎた結果クリアすべきところがおろそかになってしまった印象です。キャラクター大集合ものとしてマーベルとの差を感じずにはいられない作品になりました。