雨に唄えば(1952年製作の映画)上映時間:102分
評価【★★★☆☆】3.8/5点満点中
監督
ジーン・ケリー
スタンリー・ドーネン
脚本
アドルフ・グリーン
ベティ・カムデン
出演者
ジーン・ケリー
ドナルド・オコナー
デビー・レイノルズ 他…
あらすじ
サイレント映画のスター、ドンとリナはトーキー映画の出現によってピンチが訪れる。なんとリナの声は悪声で使い物にならないのだ。そこでドンたちはドンの恋人のキャシーにリナの声を吹き替えさせるアイデアを思いつく…。
総評
ミュージカル映画の金字塔。無声映画からトーキーに変わる時代を描いた本作。とにかくジーン・ケリーとドナルド・オコナーの両名が素晴らしすぎます。タップダンスにアクロバティックな動き、観ているだけで楽しくなります。またカットを極力使わずに描かれる一連の流れは圧巻の一言です。
名曲「雨に唄えば」のシーンは、ジーン・ケリーが高熱を出していたにも関わらず撮られた場面です。しかしながら、みなさんご存じの名シーンとなりこの場面を観るためだけに映画を再生したといっても過言ではありません。土砂降りの雨という映画ではこれから何か良からぬことが起こる予兆の様に使われがちですが、本作はそんな雨の中でも満面の笑みと踊りで表現するというギャップが生み出されています。
「雨に唄えば」のの前に歌われる「Good Morning」はヒロイン役のデビー・レイノルズと共に3人で夜中なのに踊るシーンですが、こちらも名曲ですね。とにかくポジティブな感じが画面から伝わってきて、妙案を思いついたんだ!というのを体全体で表現されています。
総じてタップダンスをはじめとした「良きアメリカ映画」を堪能できる一作です。画面いっぱいにあふれ出るポジティブさに元気を分けてもらえます。ミュージカル版も本作と遜色のない出来になっていますので、気になった方は見比べてみるのも一興です。