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ドラゴンへの道(1972年製作の映画)上映時間:100分

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評価【★★★★☆】4.0/5点満点中

監督
 ブルース・リー
脚本
 ブルース・リー
出演者
 ブルース・リー
 ノラ・ミヤオ
 チャック・ノリス  他…

 

あらすじ

 イタリア・ローマにやってきた青年トン・ロン。彼はマフィアから立ち退きを要求されている中華料理店の娘、チャンの助っ人として呼ばれた。次々と襲い掛かるマフィアの刺客を退けていくロンに、マフィアはアメリカから武道の達人を寄越すのだった…。

総評

 ブルース・リー初監督作品である本作。主演はもちろんのこと、脚本、音楽に至るまで彼が携わっています。1973年に彼は亡くなっていますが、本作が日本で上映されたのは1975年の事。「最後のブルース・リー」と銘打たれて上映された本作は大ヒットを記録したそうです。

 そんな本作は彼の魅力が詰まった一作になっています。シリアス一辺倒にならず、序盤のスープをいっぱい頼みすぎるところやすぐトイレに行くところなどのギャグシーンは、それまでの彼の作品のテイストとは異なる楽しい一面を観ることができます。

 もちろんブルース・リーを代表するジークンドーを取り入れたアクションシーンは絶品です。ヌンチャクや棒を使ったスピーディーなアクションも彼の凄みを感じれてよいですね。クライマックスにはあのチャック・ノリスと一対一のタイマン。両者一歩も譲らない展開に目が釘付けになります。最後の相手への敬意を称したやり取りもGoodでした。

 総じてアクションとコメディのバランスが良く、どちらのブルース・リーも堪能できるという点だけで本作は優れているといえるでしょう。ブルース・リーのあのステップを観たら最後、敵は打ちのめされるしかなくなる。良作カンフー映画の一本としておすすめしたい作品になりました!