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アンチャーテッド(2022年製作の映画)上映時間:116分

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評価【★★★☆☆】3.8/5点満点中

監督
 ルーベン・フライシャー
脚本
 アート・マーカム
 マット・ホロウェイ
 レイフ・ジャドキンス
 ジョー・カーナハン
出演者
 トム・ホランド
 マーク・ウォールバーグ
 アントニオ・バンデラス  他…

 

あらすじ

 “UNCHARTED(アンチャーテッド)”が日本語で意味する「地図にない場所」。そこには50億ドルの財宝が眠るという。若きトレジャーハンターのネイト(トム・ホランド)とサリー(マーク・ウォールバーグ)は、消えたネイトの兄サムが残してくれた手掛かりとマゼランの航海図を頼りに、その財宝に辿り着けるのか――。

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

総評
  大味!しかしそれでも十分楽しい!という感じの一作でした。プレイステーションのゲーム「アンチャーテッド」シリーズが原作になっている本作。原作ゲームはシリーズを通して全作プレイ済みのまぁファンといっても差し支えないでしょう。
 ゲームの特徴としてまるで映画の様なゲーム体験というところが売りであったため、本作は映画の様なゲームの映画化というどっちが先なんだかわからなくなります。しかし、本作は良くも悪くもそういった映画オマージュに溢れており、そこが楽しい作品です。
 ゲームの主人公であるネイサン・ドレイク役は当初サリー役のマーク・ウォールバーグがやる予定でしたが、ストーリーが原作とかけ離れてしまい、とん挫したところに、MCUで破竹の勢いでスターになったトム・ホランドの身体能力の高さが評価され、主演に抜擢されたとか。とはいえ、原作では中年男性の役をトム・ホランドがやるには若すぎた為か、本作はゲームの前日譚的な作りになっています。このあたりはゲームを好きな自分は見始めた時は、若すぎるよと思っていましたが、ゲームさながらの身体能力を見せるトム・ホランドに徐々にハマり役だなと思わされました。
 また原作の要素をうまく映画に取り込んでいるところも良かったです。特にこの映画のスタートと同時に始まる飛行機でのぶら下がりシーンやクライマックスの海賊船同士のバトルは原作さながらの演出でしたし、カメラワークやアクションも相まって見ごたえ十分この二つのシーンだけでも十分元を取ったといっても過言ではないでしょう。
 しかし、少し残念なところを上げるとしたらジャングルなどの秘境を舞台にした原作と異なり、市街地での探索が多かったところでしょうか。こればかりは予算の都合等で仕方がなかったにしても、肝心の謎解きもどこかの映画で見たような仕掛けになっており、新鮮さは感じられませんでした。このあたりは本作が米国での評価が良かったようなので、次回作以降作られるとしたら期待することにしましょう。(こういう映画によくありがちな二度もあるエンドクレジットについては、本作は最小限にとどめてほしかったというのも付け加えさせてください。)

 総じてゲーム原作という難しいテーマではありますが、本作は十分その機能を果たしているといえ、また一つの冒険映画としても楽しめる一作になっています。トム・ホランドの身体能力の高さがうかがえる本作、是非ポップコーン片手に楽しんでください。