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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)上映時間:101分

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評価【★★★★☆】4.0/5点満点中

監督
 クリストファー・ランドン
出演者
 ヴィンス・ヴォーン
 キャスリン・ニュートン
 アラン・ラック  他…

あらすじ

 女子高生のミリー(キャスリン・ニュートン)は、今日も憂鬱な一日をやり過ごそうとしていた。家では夫と死別した悲しみを紛らわすかのようにアルコールに溺れる母と、警察官の姉の板挟み。学校では、嫌がらせのターゲットにされ、我慢を強いられる日々。親友のナイラ、ジョシュと過ごす時間が、わずかな慰めだった。その日の夜、アメフトの応援後に無人のグランドで、母の迎えを待っていたミリーに、邪悪な影が忍び寄る。連続殺人鬼ブッチャー(ヴィンス・ヴォーン)が、鳴り響く雷鳴とともに短剣を突き刺したとき、異変が起こる。ふたりは入れ替わってしまったのだ。
24時間以内に入れ替わりを解除しなければ一生元の身体に戻れない状況の中、殺戮を企てるブッチャーからミリーは身体を取り戻すことはできるのか? 女子高生と連続殺人鬼がぶつかり合う、長い長い夜が幕を開けようとしていた……。

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評

 ブラムハウス製作、クリストファー・ランドン監督の本作。またしてもホームランを打ってくれました。

 女子高生が殺人鬼と入れ替わってしまい…。という入れ替わり系作品で、女子高生役キャスリン・ニュートンが見事に中身が殺人鬼のおっさんになりきって演じてくれています。殺人鬼に精神が入れ替わった瞬間の手をぐーぱーさせて確認する所作や、元の体が大男だった為か、力でゴリ押ししようとして失敗する時のいら立ちなど、細かいところまで憑依しています。
 また入れ替わって悪いことばかりが起きるでもなく、虐めてきたクラスメイトや先生を次々と殺していく様はグロさはありながらもスカッとするので、映画だったら人を殺してもいいと思える方にはお勧めです。ケセラセラ~。
 乙女心をもった体はおっさんの殺人鬼をヴィンス・ヴォーンが熱演しているところも注目ポイントです。怖いはずの大男が、なぜかかわいらしく見えてしまう病気にでもかかったかのようで、特に思い人に詩を読み上げるシーンや母親と扉越しに話すシーンなどでそれが顕著に出てきています。

 総じて入れ替わりものに外れなし。コメディとしても面白く、ホラーとしても殺すときはきっちり殺す(特にイントロの殺戮シーンは見事)作品でおすすめです。