評価【★★★☆☆】3.9/5点満点中
監督
ロン・ハワード
脚本
グレゴリー・ワイデン
出演者
カート・ラッセル
ウィリアム・ボールドウィン
ロバート・デ・ニーロ
スコット・グレン 他…
あらすじ
ロン・ハワード監督がおくる消防士を題材にしたアクション・アドベンチャー。父の死後、消防士として同じ第17分隊で働くことになった兄弟の葛藤や命がけで火災に立ち向かっていく男たちの姿を描く。
フィルマークスよりあらすじ抜粋
総評
ロン・ハワード監督の作品であり殉職した消防士の父の後を追い、消防士となった兄弟の姿を描いた一作です。
主人公となる消防士の兄をラッセル・クロウ、弟をウィリアム・ボールドウィンが演じていますが、あれ冒頭の子供時代は金髪じゃなかったっけとか、いくら兄弟っていう設定でも似てなさすぎだろという点はありますが、兄弟愛を感じずにはいられない作品になっています。消防士一筋の兄と転職を繰り返しフラフラしていた弟と性格も真反対な兄弟が、葛藤そして、疑惑の目を向けあいながら最後は兄弟の絆を交わすという王道なストーリーに。そこに放火犯が誰なのかというサスペンスも盛り込まれて、それが互いを食い合わずに見事にマッチしています。
壁や天井を這いまわる炎は、さながら生き物かの様に動いていき、撮影技術の高さと画面越しからでも伝わる熱さがあります。特にクライマックスの化学工場での炎は、大火災を間近で見ているような臨場感のあるシーンになっています。
またハンス・ジマーの作曲したテーマも本作を盛り上げるのに一役買っています。ただ日本人の私はこの曲を聴くと、「料理の鉄人」を思い出してしまうのですが…。
脇を固める俳優陣も見事でした。ロバート・デ・ニーロ、ドナルド・サザーランド、スコット・グレンと名優ぞろいです。放火捜査官を演じたロバート・デ・ニーロは本作でも冷静にしかし熱さも持った人柄を演じてくれており、必見です。
総じて全体的に「熱い」ドラマを見せてくれた本作。ユニバーサルスタジオジャパンでもまだそのアトラクションを楽しむことができます。なくなってしまう前に予習として本作を観ておくとより楽しめることでしょう。文句なしのおすすめです。