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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)上映時間:107分

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評価【★★☆☆☆】2.9/5点満点中

監督
 ヨハネス・ロバーツ
脚本
 ヨハネス・ロバーツ
 Greg Russo
出演者
 カヤ・スコデラーリオ
 ハナ・ジョン=カーメン
 ロビー・アメル
 トム・ホッパー   他…

 

あらすじ

 アメリカ合衆国中西部に位置するラクーンシティ。自然豊かなこの街の郊外に以前は製薬会社アンブレラ社の工場が存在したが、今はその殆どの施設は移転してしまっている。 このアンブレラ社が秘密裏に研究開発を進めていた“何か”が街の住民達に大きな健康被害を与えているとのメッセージを受け取ったクレア。 ラクーンシティの施設で育ったクレアは、その真実を突き止めるべく、R.P.D.(ラクーン市警)で特殊部隊=S.T.A.R.S.の隊員である兄・クリスのもとを訪ねる。クレアはクリスにこの事実を訴えるも「お前は昔から陰謀論を持ち出すが、デタラメだ」と取り合ってくれない。 しかしその時、街中に大音量のサイレンが鳴り響く。 アンブレラ社から住民に自宅で待機するよう警報が発せられたのだ。 クリスは急ぎ署に出向き、S.T.A.R.S.の隊員である、ジル、ウェスカーと共に、郊外にあるスペンサー邸で消息を絶った同僚を捜索する為、ヘリコプターで出動する-。 一方、クレアはクリスを追いかけR.P.D.に-。 しかし、既に住民達の身体には変化が起き始めていた。 その皮膚は腐乱し、口や目から血液が流れ落ち、死体の様な状態にも関わらず、人肉を欲し彷徨うゾンビと化したのだ。 スペンサー邸ではクリス達の壮絶なサバイバルが繰り広げられ、R.P.D.内でも、クレアそして新人警官のレオンに、ゾンビ達が襲い掛かる。

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評

 今年の1月に公開されたばかりですがAmazonプライムに来ていたので、早速視聴しました。サムネのニッコリした男がウェスカーだといわれたときは本作で最も驚く瞬間でしたが、映画の出来もニッコリという訳にはいきませんでした。

 本作を三つの言葉で表すとすると、「盛り込みすぎ」「まぶしすぎ」「うるさすぎ」です。

 まず本作の一番の問題点ともいえる「盛り込みすぎ」について、本作はTVゲーム「バイオハザード」シリーズのうち、1と2を合体させたかのような作品になっており、謳い文句であるゲームの再現度についても、ピアノの謎解きや感染した研究員の顔など随所で「わかってますよ」感を出しています。しかしながら、100分の間にTVゲーム二本分の尺を入れることは不可能に等しく、警察署にいるクレア達と邸宅にいるクリス達両方を描くことに忙しくなってしまい、話として破綻してしまっています。またそれに合わせてかゲームの魅力でもあるキャラクター達も誰っ?となってしまう様なキャラクター付けをされてしまい、せっかくの再現度も水の泡になっています。

 そして「まぶしすぎ」「うるさすぎ」についてですが、本作のホラー要素を担うゾンビの登場演出が基本全部ジャンプスケアなので、驚くというよりもキィ!というそのジャンプスケア音の方が気になってしまいました。また恐怖感をあおるために暗くした室内でマズルフラッシュの明かりだけを頼りにした演出やヘリのライトなどところどころでまぶしすぎるシーンがいくつかあり、特にマズルフラッシュのシーンは、ポケモンショックではないですが、今どき珍しい演出に少しなつかしさすら感じました。(同じマズルフラッシュの演出でも「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の方がかっこよかった。)

 総じて、最後横一列に並びながら、「RESIDENTEVIL」とタイトルが出るシーンは滑稽ですがかっこよく、まぁなんだかんだ文句言ったけど良いかなと思った矢先に、ウェスカー再登場で気持ちを沈められました。このように、良いかもなと思ったら悪い演出が入るのも本作を微妙にしている要因でしょうね。ミラジョボビッチ版が恋しくなるという点では本作は評価されても良いのではないでしょうか。