評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中
監督
エンリコ・カサローザ
脚本
エンリコ・カサローザ
あらすじ
少年・バンビーノは、父、祖父に連れられ小舟で夜の海に出る。やがて月が昇ると、3人は月に墜落した大量の星の掃除を始める。
総評
ピクサーの短編作品。月の光は、月に落ちた大量の流れ星で構成されていたという発想で勝利している作品といえます。「あの夏のルカ」と同じ監督が作っている作品なだけあり、海の表現が美しかったですね。
また絵本をめくっているかのような世界観も良かったです。手漕ぎのボート、すぐに手が届く月、そして月での作業などどれも想像を膨らませる要素になっています。
父と祖父の仕事の仕方に板挟みになってしまう少年ですが、どちらかというと仕事そのものへの興味の方が強く、気にしていません。最後は自分で見つけた方法で仕事をやり遂げます。月にあった星を纏めることで、満月だった月が三日月になって物語は終わります。
総じて発想もさることながら、CG技術の発展により、一場面一場面が絵本のような美しさを伴っており、観て楽しい一作になっています。是非ご鑑賞下さい。