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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)上映時間:85分

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監督
 押井守
脚本
 伊藤和典
原作
 士郎正宗
出演者
 田中敦子
 大塚明夫
 山寺宏一  他…

 

あらすじ

 超高度ネットワーク社会の中で凶悪化する犯罪に対抗するため、政府は精鋭サイボーグによる、非公認の超法規特殊部隊を結成。公安9課・攻殻機動隊である。ある日、攻殻機動隊に、国際手配中の「通称:人形使い」が日本に現れるという情報が届く。草薙素子は、犯罪の中に見え隠れする「人形使い」の影を追う。

総評

 マトリックスのネタ元ともいえる本作。圧倒的な作画による透明化そして要人暗殺までのシークエンスで初っ端から引き込まれます。脳以外の全身を機械化した主人公草薙素子が主人公。ほぼ永遠ともいえる生命を手に入れても、逆に自己とは何か、生命とは何かという命題がのしかかります。

 公安9課のメンバーも物語における重要な役割を担っています。素子を公私ともに支えるバトーと、9課で唯一のほぼ生身の人間であり、「マテバ」にこだわりを持つトグサ、ちょくちょくため口で話される9課を纏める荒巻などなど、キャラクターがそれぞれ立っており背景を知りたくなるような作りになっています。

 本作の音楽、香港を舞台にしたサイバーパンクな映像などは、やはり「ブレードランナー」や「AKIRA」を彷彿とさせます。しかし、単にうわべだけをなぞっているわけではなく、本作独自のガジェットが、設定が、テーマが、本作を突出したアニメ作品にしています。本作が公開されてから約30年の月日が経っていますが、今なお未来社会描写に古臭さを感じさせません。シリーズは本作以降も作成されますが、若干毛色が異なるものになります。