映画愛が足りないブログ

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キャラクター(2021年製作の映画)上映時間:125分

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評価【★★★☆☆】3.9/5点満点中

 

監督
 永井聡
脚本
 長崎尚志(リチャード・ウー)
 川原杏奈
 永井聡
出演者
 菅田将暉
 Fukase
 高畑充希
 中村獅童
 小栗旬  他…

 

あらすじ

二人の共作、それは連続殺人事件
漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾。高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族......そして、彼らの前に佇む一人の男。

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

 

総評

 4人家族のみを狙う連続殺人鬼を見てしまった売れない漫画家が、そのことを漫画にしたら売れてしまって…。警察には犯人を見たことを言えず、殺人犯からは漫画の共同制作者と言い寄られるというサスペンスな状況に主人公は置かれてしまいます。

 本作の良いところは、単に漫画をなぞって殺人を犯している犯人という構造ではなく、殺人があって、それを漫画にし、漫画からまた殺人をするというねじれた構造にあります。この構造があることで、漫画を描き続けるべきなのか、どうなのかという点も物語を語るうえで必然的に出てきます。

 またタイトルの通り主要メンバーの”キャラクター”もたっており、殺人犯のFukaseも新鮮でよかったのですが、小栗旬の演技も本作にちょうど良い塩梅になっており、隣にいてほしいお兄さん感がありました。

 総じてサイコスリラーとしても面白いのですが、創作することという事の苦悩についても本作は描いており、多面的な面白さがあります。良作です。