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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)上映時間:102分

 

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評価【★★★☆☆】3.9/5点満点中

監督
 オリヴィア・ワイルド
脚本
 スサンナ・フォーゲル
 エミリー・ハルパーン
 サラ・ハスキン
出演者
 ケイトリン・デヴァー
 ビーニー・フェルドスタイン
 ジェシカ・ウィリアムズ  他…

 

あらすじ

成績優秀な優等生であることを誇っていた親友同士のエイミーとモリー。しかし、卒業前夜、遊んでばかりいたはずの同級生もハイレベルな進路を歩むことを知り自信喪失。二人は失った時間を取り戻すべく卒業パーティーに乗り込むことを決意する。果たして、二人を待ち受ける怒涛の一夜の冒険とは?そして、無事に卒業式を迎えることができるのだろうか!?

 

フィルマークスよりあらすじ抜粋

filmarks.com

総評

 オリヴィア・ワイルド監督の作品。タイトルのブックスマートは日本語の「がり勉」を意味します。主人公はモリ―とエイミーの女子高生二人で、明日に卒業を迎えるにあたり、自分たちの高校生活が勉強一色になっていたことを嘆き、卒業前夜のパーティで挽回しようとします。その空回り具合が本当に楽しい一作になっています。

 どう見てもダサい服装を見て「最高!」と互いを褒めあったり、ドラッグ漬けイチゴを食べさせられてトリップしたり(個々のトリップ表現がまさかの人形劇w笑劇的でした。)、校長の副業でやっているタクシーの中でポルノを大音量で流してしまったりと一夜にどんだけやらかすんだという感じですw。

 またLGBTにも通じた映画だとも言えます。まず高校のトイレが男女共有というところ。これは最近の高校で取り入れられているところもあるんだそうだとか。また、主人公の一人エイミーがレズビアンであること。そして周囲もそれを理解していることが挙げられます。そして童貞同士がどうにかして相手とヤりたいという話をするかのように、モリ―とエイミーが猥談を繰り広げる様は、笑えると同時に進んでいるなぁと思わされます。

 主人公たちの様にがり勉だった子たちもいれば、脇を固める個性的なキャラクターたちの様にカースト上位の子、盛り上げ役だったり、変な子だったりと多種多様な子たちが狭い世界の中で生きています。そんな子たちがようやく狭い世界から抜け出す時それが卒業式なのです。卒業だからそれまでの思いを開放するかのように心を開いて喧嘩をし、仲間を助けるために自分が犠牲になったりとできるのです。そんな一夜を過ごした二人が卒業式に登壇する時、こちらも拍手を送りたくなります。

 総じて従来の学校ものとは異なる描写で女子二人の友情を描いており、新鮮さにあふれた一作になっています。この作品を見終わったときには、自分の高校時代(ぼーっと生きていたなぁ)を振り返させてくれる良い映画です。