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聖者たちの食卓(2011年製作の映画)上映時間:65分

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評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中

監督
 フィリップ・ウィチュス
 ヴァレリー・ベルトー

 

あらすじ

 人種も、階級も、宗教も関係なく、お腹を満たすことが出来る、聖地インド“黄金寺院”の大きな団らんを体験する極上のショートトリップ・ドキュメンタリー

総評

 この作品は最後の言葉にすべてが詰まっています。「インド北西部にある寺院で日に10万人分の食事を人々の無償労働が支える。600年前から始まった10万人もの人々が生まれも階級も気にすることなく同じ鍋で作られた食事を共にするという行いは今もなおここでしか見ることができない。」

 ナレーションや字幕などは一切なく寺院で行われている一部始終をただ淡々と見せてきます。寺院に来る人、寺院で働く人々が奏でる営みの音自体が本作のBGMといえるでしょう。「聖者たちの食卓」というタイトルからはより静謐な仏教の修行の様なものを想像してしまいますが、映し出されているのは談笑しながら料理をし、食べ、片づける様です。

 総じてストーリーなどはないものの、映し出される人々の営みにどこか癒される作品になっています。説明過多な作品に疲れてしまった方にはお勧めです。また、この作品を通して日々の食事をどう食べていくのかを飽食の時代だからこそ考えさせられる一作になっています。