映画愛が足りないブログ

映画愛が足りない映画ブログです。

ほんとうに映った!監死カメラ4(2013年製作の映画)上映時間:82分

購入ページはこちら

評価【★★★☆☆】3.0/5点満点中

監督
 福田陽平

 

あらすじ

 監死カメラシリーズ第4弾。オムニバス方式で監視カメラに映った心霊現象を紹介。

今作は心霊現象以外にも透明人間まで登場する。

 

総評

 オムニバス方式で監視カメラに映った心霊現象を紹介する本作。本レビューでは特に気になったところを紹介していきます。

「ジンクス」

 芸事の神様が祀られている神社で、芸人「線香花火」の二人が漫才の練習をしている映像。ボケ役の男性がまだツッコミのタイミングでないのに、ツッコまれた感覚を抱いたという。映像を見ると確かに男性の肩に手が一瞬映りこむのが分かる。さらに話を聞いていくと、手が置かれたところにほくろがありそこから毛が伸び始めたという。毛が生えてからというものいままであまりウケなかったライブで明らかにウケはじめ、大盛況になっているという。しかし、そんな話をしていたのだが、彼らのそんなジンクスは、突然終わってしまう。なんと漫才の最中に何を思ったのかアドリブで毛を抜いてしまったのだ。それまでの笑いが嘘だったかのように(実際合成で作られたような笑い声ではあるのですが)突如静まり返る場内。それ以来何をやってもウケなくなってしまったとの事。

 あまりにも心霊現象と関わりが薄すぎて(笑)。特にライブで毛を抜かれた直後から本当に静まり返るシーンは笑ってしまいました。同じライブに出演していた「銀河と牛」へのインタビューで、「もともとネタがつまらなかったので元に戻っただけ」という発言は嫉妬と本音が合わさった絶妙なコメントだったと思います。

「透明人間」

 もはや本シリーズでは常連となった魔術堂のKATOR。前回のメイドに引き続き、路上カメラに映った怪現象を取材陣に紹介してくれた。なんと今回は透明人間を映したカメラがあるという。透明人間なのにカメラに映るとは?取材陣も最初は訝しげに聞いていたが、動画を見ると確かに透明人間が光学迷彩の様に周りの風景に溶け込みながら変なポーズをとっているのが分かる。どうやらKATORの持つ韓国製のカメラだけが、その透明人間を映せるらしい。取材陣が撮影場所を特定した代わりにそのカメラを借り、実際に撮影場所で張り込むこととなった。何日も張り込みスタッフの体力も限界になった(ごみを溜め、寝落ちするくらいには)ある日、透明人間がカメラに映りこんだ。

少しずつはっきりと映りこむそれに実際に遭遇するため、スタッフが近くまで行くが、しばらくすると消えてしまった。が、直後スタッフが張り込んだ車に戻ろうとしたところを何者かに引っ張られ転倒してしまうところで、幕が下りる。

 KATOR氏が出てくるだけでニヤニヤする様になってしまいました。心なしかスタッフとKATOR氏の距離感が縮んでいるのもにこやかポイントです。そして肝心の透明人間ですが、どう見ても全身タイツを着た何かにしか見えず、異様な感じというよりも笑ってしまう方が先行してしまいます。

 総じて、前回のアイドル程の衝撃はありませんでしたが、本作も面白エピソード満載でした。今回は紹介しませんでしたが、きちんと怖い感じのエピソードもあり、ホラーとしての要素も残しています。また今作が前作3から一か月の期間しかあいていないというのも驚愕の点です。これだけのスピード感が出せるのもスタッフの努力の賜物でしょう。次作5もレビューする予定です。今からKATOR氏が出るのか楽しみにしようと思います。