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透明人間(1933年製作の映画)上映時間:70分

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評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中

 

監督
 ジェームズ・ホエール
脚本
 R・C・シェリフフィリップ・ワイリー
出演者
 クロード・レインズ
 グロリア・スチュアート  他…

 

あらすじ

 顔を包帯で覆い、目を黒いサングラスで隠した奇妙な男が、サセックスのアイピングという村の宿屋に泊まりに来るところから始まる。

クォーター硬貨を置いていくこともせずに、従業員に自分を一人にするよう頼む。しかし、宿屋の主人と半分ヒステリックになっている妻が部屋をめちゃくちゃにして他の宿泊客を追い出した男に出て行くよう頼むと、男が狂ったように笑いながら包帯を剥ぎ取って主人を階段から落とすことで、彼が透明人間だったという秘密は明らかになってしまう。

総評

 1930年代の特撮技術が詰まった一作。透明人間の描写は、今見てもどうやって撮ったのだろうと感心させられます。特に自転車に乗るシーンなどはその最たるものでしょう。

 物語は悲劇的にも透明になってしまった主人公がどうにかして元に戻ろうとするところからスタートし、序盤は感情移入してしまうのですが、やはりモンスターの宿命か人を殺してしまうところからは完全に悪役のそれになってしまいます。

 最後の警察の包囲作戦はさながら野生動物の捕獲作戦かとツッコミたくなりますが、まぁ当時のストーリーラインではそれで充分だったのかもしれません。

 総じて特撮技術の高さを感じられ、ストーリーもラブロマンスを交えながら簡潔に進んでいきます。70分という上映時間もあり、見やすい作りになっているので、元祖透明人間ものとしてご鑑賞下さい。