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トップガン マーヴェリック(2020年製作の映画)上映時間:131分

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評価【★★★★★】5.0/5点満点中

 

監督
 ジョセフ・コシンスキー
脚本
 アーレン・クルーガー
 エリック・ウォーレン・シンガー
 クリストファー・マッカリー
出演者
 トム・クルーズ
 マイルズ・テラー
 ジェニファー・コネリー
 エド・ハリス  他…

 

あらすじ

 海兵隊の中でもエリート中のエリートパイロットたち”トップガン”。その彼らでさえも困難なミッションに挑むことになる。トップガンの教官として彼らを教えることとなったマーヴェリック。その教え子たちの中には、かつての相棒”グース”の息子がいた。

最難関のミッションを果たしてトップガンたちはクリアすることができるのか。

総評

 (ネタバレあり感想になります。)

 最高の映画体験でした。

 この映画を一言で表すと、「新しいトップガンでありながら、かつてのトップガンでもある」です。

 2019年に公開予定だった映画をこの年まで延ばし、映画館で公開した理由を十二分に感じることができました。この映画は映画館の大迫力な音響と画面で、味わっていただければと思います。

 さて、肝心の総評ですが、冒頭から”Danger zone”が流れ、カワサキのバイクで飛行場を走るトムを見て、一瞬で心をつかまれてしまいました。前作トップガンをさらにシェイプアップした映像のつくりになっており、変わらないトム・クルーズとマーヴェリックを感じられます。

 F-18という旧式の戦闘機を使った訓練、戦闘シーンも王道で”楽しい!”という童心に還らせてくれます。前作でやっている機銃とミサイルだけの戦闘でここまでの迫力を令和の現在に見せてくれた本作に感謝です。

 過去の親友の死を未だに後悔しているマーヴェリックが盟友であるアイスマンに「過去を水に流せ」といい、40年越しに励ますという流れもアイスマンをリスペクトした演出で非常に気が利いており、その後の前作を踏襲するかのようなフットボールシーンのなんとさわやかなこと。

 アイスマン亡きあとに、後ろ盾を無くし教官の任を解かれたマーヴェリックが、「不可能」を教えているという指摘を覆すかのように手本を見せ「可能」だと証明するという”80’s”な展開もしびれました。

 そしてクライマックスの作戦シーン。まるでスターウォーズのデススター攻略戦かのように、狭い道をくぐり、小さな標的を狙うという展開も手に汗を握ります。ルースターが度胸を見せ見事作戦成功!というここだけでも普通の映画なら終わるところですが、そこからも「ミサイル!ミサイル!」、「敵機接近!敵機接近!」ととめどない流れになっています。マーヴェリックが仲間をかばい撃たれた時には、そういう終わり方なのか、と思ってしまいましたが、どっこい生きてるし、なんならより旧式のF-14”トムキャット”を乗り、第5世代戦闘機とドッグファイトしちゃうしともう盛りだくさんです。

作戦終了後無言で抱きしめあう男くさいシーンは「令和だぞ!」と思いながらも「最高!」という気持ちにさせてくれました。

 総じて底抜けに明るく楽しい感覚を味わえ、まさしく「映画」という感覚をよみがえらせてくれます。変わらない80’sの良さと、現代のストーリーテリング・CGがうまく融合し、傑作へと昇華させています。映画館で見れるうちに是非体感していただければと思います。