評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中
監督
リドリー・スコット
脚本
ウィリアム・モナハン
出演者
レオナルド・ディカプリオ
ラッセル・クロウ
マーク・ストロング
あらすじ
常に死と隣り合わせのCIA工作員フェリスと彼の上司で冷酷な司令官であるホフマン。そんな生き方も考え方も違う2人の目的はひとつ。地球規模の爆破事件のリーダーを捕まえること。
総評
レオナルドディカプリオとラッセルクロウの共演でリドリースコットがスパイサスペンスものを撮った一作です。
中東を舞台に常に土埃が舞うようなドライな作風で緊迫感のある作品になっています。卓上でものを食べながら現場のことを考えていない上司であるホフマンと、嘘をつくなと何度も警告するハニのふたりに挟まれながら悪戦苦闘する主人公が不憫でならない。
リドリースコット自身もエンタメ作品であることを意識しているのか、スパイサスペンスものとして、銃撃戦や現地の人との恋など、2時間の尺の中で、盛りだくさんにいろんなことをやっています。ただ、いろんなことをいろんな場所でやりすぎていて、何が何だか分からなくなりました。実際感想もなんだかとっ散らかった印象です。
総じて様々な組織がそれぞれの思惑を胸に動く頭脳戦で、それを理解しながら楽しむ作品になっています。砂漠の独特な空気感の中で繰り広げられる言葉の応酬に酔いしれてみてください。