評価【★★★☆☆】3.7/5点満点中
監督
リリー・ウォシャウスキー
ラナ・ウォシャウスキー
出演者
キアヌ・リーヴス
ローレンス・フィッシュバーン
キャリー=アン・モス
あらすじ
トリニティが危機に陥るところから物語は始まる。人類最後の都市ザイオンは、残り数時間で機械軍の総攻撃を受け、滅んでしまう。オラクルの預言では、救世主がマシンとの戦いに決着をつけるという。救世主として覚醒したネオは機械軍とモーフィアスとの戦いに身を投じる。
総評
カンフーとワイヤーアクションそしてCGをこれでもかとふんだんに使用した本作。前作以上にパワーアップしている感じはあるものの、前作でネオは覚醒しているため、物語上モーフィアスやほかのザイオン側の人間たちが、特に目的を見失っているのが物語に悪影響を与えている様に思います。
一作目にあったような現実と虚構が入り混じる感覚は薄くなってしまっており、3部作の2部作目という事もあり完全に「次回へ続く」的な終わり方をしているので、多少がっかり感も否めません。
しかし、それを補って余りあるアクションシーンの多様さ、魅せ方が光っています。特に本作のためにわざわざ高速道路まで製作したといわれるカーチェイスシーンは、上下左右にバイクが、人が移動し、20年程度前の映像ですが、ハラハラとさせてくれます。また、若干ゲームっぽさが否めませんが、モーフィアスが大量に現れるシーンはそれまでの映画界でない表現の仕方だといえるでしょう。
総じて、一作目のような物語の奥深さは薄れてしまっていますが、目まぐるしいアクションシーンはさながら「MANGA」の様であり、今でも十分見ごたえのある映画になっています。一作目しか見てない方は是非一度ご鑑賞下さい。