ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)上映時間:143分
評価【★★★☆☆】3.2/5点満点中
監督
デヴィッド・イェーツ
原作
J・K・ローリング
出演者
エディ・レッドメイン
ジュード・ロウ
マッツ・ミケルセン 他…
あらすじ
魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使いニュートが、ダンブルドア先生や魔法使いの仲間達、そしてなんとマグルと寄せ集めのデコボコチームを結成!史上最悪の魔法使い、グリンデルバルドに立ち向かう。そして明かされる、ダンブルドア先生の過去に隠された誰も知らない秘密とは――!?
総評
ファンタスティックビーストシリーズ第3弾。ファンタスティックなビースト要素はまたもや薄くなってしまいました。
今作は魔法使いのトップを決めるための選挙がメインの話なのですが、その権力の持つ意味がいまいちわかっていなかったため、なんのためにこいつらは戦いあってるんだという感じが否めませんでした。というか、キリンに選ばせる選挙ってなんだ、なぜそこは民主政治じゃないんだというツッコミが先に来ましたが。
よかったところは魔法生物のシーンがまず一つ。サソリのような魔法生物を前にコミカルな動きをするシーンは思わず劇場からも笑いが出てくるほどでした。
また、ダンブルドアとグリンデルバルドの関係性も「X-MEN」シリーズのプロフェッサーXとマグニートーのような人間と魔法使いとの共存を目指す方と滅ぼす方とで、愛憎入り混じった絶妙な関係を描いています。その関係性を描くにあたって図らずもジョニー・デップからマッツ・ミケルセンに変更になったことで、恋愛関係のような二人の描写が現実味を増させ功を奏していました。
総じて、プロット自体は変わらず平坦で、かつ「このシーン何だったんだ…。」というシーンが多くありますが、ビジュアル面とブロマンスという点では前作よりもパワーアップした作品になっています。あとは動物のシーンをもっと入れてハリーポッターシリーズとの分離化が進めばと思いますが、おそらくこの路線は継続されるのでしょう。