評価【★★★★☆】4.2/5点満点中
監督
富野由悠季
滝沢敏文
脚本
山浦弘靖
富田祐弘
渡邊由自
松崎健一
原作
矢立肇
富野由悠季
あらすじ
人類が宇宙へ飛び立っていった未来、ソロ星に殖民する人々とバッフ・クランの異星人との間でささいな誤解から戦闘が勃発。人々は第6文明人の遺産でもある宇宙船に乗り込んで宇宙へ逃走する…。発動編はTVシリーズが打ち切られたたため、真のラスト。
総評
劇場版イデオンの後編となる「発動編」。怒涛の展開、大人も、子供でさえも次々と命を落としていき、希望などあるのかという状況にまで追い込んで生きながらも、最後はわかりあえたかのような、ユートピアにたどり着いたかの様なラストへ昇華されていく流れは見事としか言いようがありません。
最強の力を手にしながらもどんどんと追い込まれていくソロ星の人間たちと、ついには、同等の力ともいえるガンドロワを持ち出しながらも何も残らなくなったバッフクランのなんとも言えないさみしさ、悲しさにあふれています。
宗教的な要素も含めて、国内外問わず高い評価を得ている本作ですが、富野監督自身は、自らこの作品自体の評価は「0点」としています。
しかしながら、前述の通り荘厳なつくりになっており、TV版を完結させるという役割もきちんとこなしています。
総じて接触編と含めて3時間で、イデオンの事で頭がいっぱいになるという映画視聴の上で、心地良い体験ができます。是非じっくりとTV版も見てほしい一作です。