評価【★★★☆☆】3.5/5点満点中
監督
メリアン・C・クーパー
アーネスト・B・シュードサック
出演者
フェイ・レイ
ロバート・アームストロング 他…
あらすじ
ジャングル映画の製作者、カール・デナムは、ノルウエーの船長が書き表 した航海記を読み、ある野望を抱いていた。「前代未聞、最高の映画を作ってやる」 その航海記によれば、スマトラの西に海図にない島があり、そこにはコング というとてつもない巨大な生物がいるというものだった。デナムは、航海 に先立ち、町で出会った美女、アン・ダローが気に入り、「君に主役をやる」 と約束した。不安と期待に胸をふくらませるアン。 そして、霧の中に骸骨山のある島でとてつもなく凶暴で巨大なコングと遭遇するのだった。 初めは想像を絶するモンスターでしかなかったキングコングは、やがて恐竜をも打ち倒 す動物ヒーローに、アンを握りしめ大都会を闊歩コング、高架を走る電車を叩 き落し、アンを掴んだまま、エンパイアステートビルをよじ登っていく。 とうとう、コングは天辺へ…。
総評
約90年前に製作された映画。コマ撮りシーンや合成技術など当時の特撮技術がふんだんに使用されており、見る人を飽きさせない作りになっています。
キングコングの描写でよいところは特撮技術だけでなく、キングコングが人間の女性に執心することでしょう。恐竜を打ち倒すだけの力を持ちながらも、ひとめぼれした女性を最優先にするという性の描写が、見る人にキングコングの恐怖と共に親近感を覚えさせます。
最後、デナムが捕まるか、コングに殺されるかされるものだとばかり思っていたら、特にお咎めなしなのは、いかがなものかとおもいますが、それ以外は十分楽しめました。古典として是非一度見ておきたい一作になりました。