ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(1968年製作の映画)上映時間:96分
評価【★★★☆☆】3.8/5点満点中
監督
ジョージ・A・ロメロ
出演者
ジュディス・オディア
デュアン・ジョーンズ
あらすじ
墓参りの途中、バーバラは兄と生ける屍に襲われる。兄を殺された恐怖と悲しみの中、バーバラは近くの民家に逃げ込む。民家には新たにベンが逃げ込み、地下室には若いカップル、クーパー夫妻と大怪我を負った娘が潜んでいた。外部との連絡も取れないまま、建物の周囲は生ける屍に囲まれていくのであった…。
総評
テンポは現代劇と比べると少しゆったりとしているものの、周囲から隔絶された民家でゾンビに対処しなくてはいけないという映画のテーマ作りで既に優勝している作品でした。
恐怖シーンについては、今のようなPGやR指定がなくむしろ厳しい中で、臓物を食べるシーンや凶器での殺害シーンなど果敢に挑戦しているのが分かります。
この映画のポイントの中にはゾンビシーンはもちろんそうですが、閉じ込められた中での人間関係です。
冷静な判断ができなくなりパニックになる者、終始利己的な考えしか持たない者、
そういった人間社会で実際に起こりうる群像劇を持ち込むことで、登場人物たちが実際に生きている感じを感じ取れます。
最後の終わり方も含めて、今と比べるとあっさりですが、そこが良いという感じの映画です。