評価【★★★☆☆】3.9/5点満点中
監督
フランク・ダラボン
原作
スティーヴン・キング
出演者
トーマス・ジェーン
マーシャ・ゲイ・ハーデン 他…
あらすじ
嵐が起きた、次の日買い出しにデヴィッドは息子のビリーと共に、スーパーに行く。
しかし、深い”霧”が町に覆いかぶさると、”霧”の中から何者かが襲ってくることが分かる。
スーパーに取り残された者たちは脱出不可能な状況の中で極限状態になっていく…。
総評
クリーチャーの怖さ、気持ち悪さはこの映画のスパイスに過ぎず、メインは極限状態に陥った人間同士の争いがメインです。
最後の結果だけを見ると主人公たちの決断はすべて間違っていたかのように思えますがそれは結果論に過ぎません。事実、主人公の決断を見守ってきた我々自身も、主人公の下す決断は間違っていない。むしろ、カルト宗教に呑み込まれ自我を失わず、最後まで理知的に判断していたと感じられます。
これは我々の社会にも通用することです。何かトラブルが起きた際に、宗教を信じるか、政治や信条を守ることに徹するのか。その最後の決断がたとえ誤ったものだとしても、自分を見失わずに判断を下せるのか。
そういった社会の縮図が、あのスーパーマーケットの中に集約されていたといえるでしょう。